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Tag : コスモバルク
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■宝塚記念
 競馬に絶対はない。今まで世紀の番狂わせと言われるような結果を数多く見てきた。ましてやディープインパクトのような後方からレースを進めるようなタイプが絶対的な存在として君臨する場合、絶対と信じていたものが絶対ではなかったという現実が目の前で繰り広げられる確率は高くなるもの。

 そうは言っても、番狂わせが起きるにはあまりにも不確定要素が少なすぎる状況だった。唯一、馬場状態が悪くなったことのみが不確定要素として存在したものの、メンバー全体のバランスで考えた場合、対抗一番手だったリンカーンがまったく力を発揮できない馬場というのでは、ますます番狂わせは起きにくくなる。コスモバルクも足元を気にしていたようだし、結果的にディープインパクトはさほど渋った馬場を苦手としなかった(得意というわけではなさそうだったが)わけで、これではどう足掻いてもディープインパクトは負けようがない。

 展開的に不利がというのも、鞍上が力差があると感じて不利のないようにレースを進めて、周りも特に邪魔をしようということもないんじゃありえない話。せめて実力が接近した馬が何頭かいないことには、ディープインパクトも焦ってどうのだとか、展開の紛れでどうのだとかもない話。

 とまあそういうわけでディープインパクトが勝ちました。それ以外の何があるっていうんですかこのレースで。

 何の感慨もなくG1・5勝目。11戦10勝2着1回。相手がどうのではなく、これだけの結果を残してきたというのは事実であり、今回の4馬身差の勝利も圧勝と言われない辺りは恐ろしい話であり。間違いなく歴史的名馬による日本競馬の歴史的1ページが記されている最中にいるのだが。アホみたいに盛り上がれないことが非常に残念というかもったいないというか。


■ライバルの話
【仏GI】ハリケーンラン2度目の敗戦…サンクルー大賞典
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200606/ke2006062609.html


 ということで最大のライバルと見られたハリケーンランが負けちゃいました。プライドとかいう6歳牝馬相手に。ま、向こうはこういう前哨戦の負けはそんなに気にしないし。いや、気にするけど評価落ちなどに繋がったりがないということで。

 そのプライドってのはどんな馬なのかというと、昨年の香港CやチャンピオンSで2着してたりする。同じく昨年フォア賞で勝利した時には、その後にジャパンカップを勝つアルカセットやBCターフを勝つシロッコをまとめて破っていたりする。ま、弱い相手じゃないわけだ。

 そういえばドバイワールドカップを勝ったエレクトロキューショニストウィジャボードに負けてたりしたなぁ、と。去年の話になるけどもドバイシーマクラシックを勝ったハーツクライって馬は宝塚記念でスイープトウショウって牝馬に負けていたなぁ、と。

 ディープインパクトのライバルと目されている馬は軒並み牝馬に負けているという事実。これがレベルが低い相手ということになるのか、牝馬が勢いがある時代と見るべきか。

 個人的にはひいき目抜きにエルコンドルパサーの時の方が相手は怖かった感じではあるよなぁ、と。というか重馬場のモンジュー相手だもんなぁ、と。


■各新聞
【宝塚記念】いざ世界の舞台へ!ディープ泥だらけの圧勝
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200606/ke2006062601.html

インパクト5冠!凱旋門賞王手/宝塚記念
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20060626-51513.html

ディープ圧倒5冠!史上最速10億円馬
http://www.daily.co.jp/horse/2006/06/26/0000059227.shtml

ディープ雨中で飛んだ!いざ凱旋門賞…宝塚記念
http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20060626-OHT1T00087.htm

英雄5冠!次は世界王者だ?宝塚記念
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2006/06/26/01.html


 まあ各社色々とがんばっているけども。まず言いたいのがニッカンさんはディープインパクトのことをインパクトと呼ぶなということ。ね。それと凱旋門賞王手って、天皇賞を勝った時と今回とでどこが凱旋門賞勝利へ近づいたのか教えてくれってのを。

 あとサンスポさん。ことさら国際G1宝塚記念って強調しなくても。でもこれで世界に向かう前に一応国際G1馬という肩書きが得られたわけで。一応宝塚記念に出走する意味はあったんだねよかったね。

 んで各社触れているけどデイリーさんは見出しから史上最速10億円馬なんてミニニュースを前面に。宝塚記念出走の意味はそこにしかなかったと言わんばかりでなかなか好感。

 スポニチさんは勝手に次走を凱旋門賞に決めるなってくらいか。そんなにディープインパクトに負けてほしいのだろうか。

 報知さんはとても安定して無難な記事でした。逆に言えば最も読む価値が云々。

 いや、仕方ないと思いますよ。みんな無理して盛り上げている感あるし、とりあえず大きく扱う価値があるコンテンツなんだろうなぁと思いますし。誰が悪いってこともないと思いますよ。ただ私が不機嫌なだけですから。
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宝塚記念、春のグランプリに13頭が登録:netkeiba.com
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=14139&category=A


ファン投票上位10頭
 1位:ディープインパクト(牡4、栗東・池江泰郎厩舎)
 2位:リンカーン(牡6、栗東・音無秀孝厩舎)
 6位:ダイワメジャー(牡5、美浦・上原博之厩舎)
 11位:アイポッパー(牡6、栗東・清水出美厩舎)
 16位:シルクフェイマス(牡7、栗東・鮫島一歩厩舎)
 18位:ハットトリック(牡5、栗東・角居勝彦厩舎)
 21位:カンパニー(牡5、栗東・音無秀孝厩舎)
 23位:バランスオブゲーム(牡7、美浦・宗像義忠厩舎)
 25位:ナリタセンチュリー(牡7、栗東・藤沢則雄厩舎)
 29位:ファストタテヤマ(牡7、栗東・安田伊佐夫厩舎)
賞金順
 コスモバルク(牡5、北海道・田部和則厩舎) 地方馬のため投票対象外
 トウカイカムカム(牡5、栗東・田所秀孝厩舎) 42位
 チャクラ(牡6、栗東・安達昭夫厩舎) 36位

 ということで宝塚記念の登録馬が発表になったわけだが。分かっていたこととはいえ、なんというか哀しくなってしまった。

第47回宝塚記念・ファン投票最終結果
 案外10年後には『あのディープインパクトと比較できるような云々』って同じようなことを言ってるのかも知れないな、と。そう思える限りは競馬はやめらんないなぁ。


 すんません、さっそくやってらんない感じになっちゃったんですけど。なんで競馬を見ているのか疑問に思っちゃったんですけど。なんというか、見れば見るほどに哀しいメンバー。いったい何を目指して集まったのかも分かりゃしない。何に胸を躍らせればいいのかまったく分からない。

 主役ディープインパクトを除くと、G1勝ち馬が3頭のみ。コスモバルクは地方馬ながら旬なG1馬だからまだいいものの、ダイワメジャーは皐月賞以来G1からは遠ざかり、すっかりG2大将の位置が馴染んでしまっている。ハットトリックは京都コースは合うものの完全に距離で圏外馬と、対抗一番手は常に一線級で善戦を続ける愛すべきキャラとなってしまったリンカーン(しかもすでに前走で勝負付け済んだ感)。盛り上げようにも盛り上がらない。

 何よりもつっこむべきところは、ディープインパクト以外の4歳馬が出走していないこと。ずっと言われ続けてきた世代レベルが低いから三冠取れただけ説は、年明けて半年経っても否定できていないというのは、ディープインパクトが可哀想。これでは有力馬が軒並み故障しただけという正当な主張も虚しく響くのみである。

 層が薄くレベルが低いと言われていた5歳世代は、代表馬ハーツクライが’キングジョージ’に向かい、女傑スイープトウショウは故障休養中。残った地方馬だのかつての栄光・皐月賞馬に短距離馬が参戦。

 負けず劣らずトップが弱いと言われていた6歳世代は、唯一誇れる代表馬ゼンノロブロイ(豪州にシャトルだってね)はすでにターフを去り、リンカーンが息を吐いているものの色物キャラのみ生き残っている風にしか見えない。

 強いと言われていた7歳世代も、世代最強馬シンボリクリスエスは3年前に引退。というか、7歳にもなって世代を代表する馬が残っているわけもなく、シルクフェイマス・バランスオブゲーム・ナリタセンチュリー・ファストタテヤマなんてメンバーで本気G1なんて言ったら、それは完全にジョークにしか聞こえない戯言。

 壮行レース、か。ま、そうやって言うことでしかこのレースの存在意義を保てない状態だってことなんだね。



関連エントリ(?)
 競馬ファンならば、黙っているわけにはいかないことがある
 メイショウサムソンとディープインパクトと宝塚記念
 第47回宝塚記念・ファン投票最終結果
■宝塚記念の位置づけ
第47回宝塚記念競走ファン投票集計表(最終発表)
http://www.jra.go.jp/info/0606/20060608-takarazuka.html


 ということで宝塚記念のファン投票の最終結果が発表になった。当然と言うか何と言うか、ディープインパクトが1位。大きく離れての2位にはリンカーン。話によると10位までの馬の中で出走するのはこの2頭のみだとか。

 今年の宝塚記念は阪神競馬場の改修工事によって京都競馬場で行われるってんじゃ、他馬陣営もさすがにディープインパクトにゃ敵わないというのも分かる。この辺りのツキってのも、競馬の神に愛されちゃってるのかなぁと思ったり思わなかったり。


■毎日王冠と京都大賞典
 ここ数年は秋初戦が天皇賞というローテーションが流行るのかなぁという兆しを見せていた。しかし今年はディープインパクトを避けて宝塚記念を回避する馬が多く、その分秋初戦に向けて余裕を持てる馬が多いだろう。ということで、久しぶりに準G1かって言いたくなるような豪華な毎日王冠&京都大賞典が見られるかも。

 天皇賞にはディープインパクトも出走しないことだし、本気でここ目標の陣営もそこそこいるだろう。天皇賞自体にもかつての格が戻ってくるかも。つっても一番強い馬が出走しないで何が格が戻るだって気はするんだけども。


■順位を見て
エアメサイアがえらい人気してんなぁ
ダイワメジャーも案外人気あるんだなぁ
デルタブルースも同じくらいって、そんなに人気ある馬だったのかよ
アドマイヤジャパンローゼンクロイツが人気あるのはディープインパクトきっかけで競馬始めた層か
・じゃあ間に挟まれたアイポッパーは何層のハートを掴んでいるってんだ?
・ひょっとしてオグリキャップ世代?
カネヒキリよりも下のシルクフェイマスにはなんて言葉をかけてあげたらいいんだろう
トウカイトリックインティライミ・ストラタジェムより下って何が起きてるのか分からん
ドリームパスポートは同厩同世代で対戦成績全勝のアドマイヤムーンの3分の2しか票が入ってないのとかワケ分からん
・桜花賞上位馬やオークス上位馬、更にはテイエムプリキュアにすら負けているオークス馬カワカミプリンセス
・というかカワカミプリンセス100位までに入ってねえ
モノポライザーを1票差で抑えるウインクリューガーとかって神すぎる


■デイリーの記事から
ディープまた衝撃 驚異の支持率
http://www.daily.co.jp/horse/2006/06/09/0000047610.shtml


 2000年代に入ってのという区切りと、インターネット投票が導入された99年以降という区切りの、ふたつの区切り。どうにもこうにもディープインパクト万歳論調のために、都合の良いデータを何とか持ってきた感が溢れている。デイリーってこんな感じの記事なんて書いてたっけかと違和感。

  つーか、01年のテイエムオペラオーを票で僅かに上回り、支持率では99年以降群を抜いてるってことは、全体票はあの面白みに欠けたテイエムオペラオー時代より少ないってこと? ディープインパクトで競馬ブームなんて夢物語だったてことなわけか。これは哀しい。

 それより何よりつっこみどころはこの部分。

ディープまた衝撃 驚異の支持率
http://www.daily.co.jp/horse/2006/06/09/0000047610.shtml

 01年のテイエムオペラオーが誇った8万9384票を5年ぶりに超えてみせた。出走当時にG16冠を誇っていた名馬でさえかなわない。ファンが“最強”を認めた証拠といえるだろう。

 人気投票の票数で最強論だなんて、デイリーさんは随分ファンタジスタな感性を持ってらっしゃるんだなぁ、と。

ディープ75%超 宝塚ファン支持率96年ナリタブライアン以来の“圧勝”でぃ
http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20060609-OHT1T00023.htm

 有効投票件数11万8971件で、ディープに投じられたのは、8万9864票。支持率は75・5%にのぼった。「75%」の数字を突破したのは、96年ナリタブライアン(76・0%=引退のため不出走)以来。歴代の名馬の中でも図抜けた存在であることが、改めて分かる。

 素直にこうやって分かりやすい存在と分かりやすいように数字だけ並べておけばいいのに。別にこのナリタブライアンとの比較を見て『なんだ、天皇賞圧勝したのに前の三冠馬よりも支持率低いのかよ』なんてつっこみを入れたりするやついないんだから。

 というか、あの強かった頃のナリタブライアンと、数字の上だけでも比較できるような馬が、僅か11年で現れるとは思いもしなかったなぁ。いや、実力的にどうのってんじゃなく、なんつーか絶対的王者としての存在感でナリタブライアンと比較しようと思える馬がってことで。

 案外10年後には『あのディープインパクトと比較できるような云々』って同じようなことを言ってるのかも知れないな、と。そう思える限りは競馬はやめらんないなぁ。

5月24日(水)
★コスモバルク、あす帰国 スケジュール発表★
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060524K07.html

 14日(日)のシンガポール航空国際カップ(G1)に優勝し、その後伝染病の疑いがかけられていたコスモバルク(牡5 北海道・田部和則厩舎)は、その後の再検査の結果、陰性であることが分かった。


 ということで最悪の事態は免れた模様。というか、予定ではすでに日本に着いているようだ。当初の情報では最速でも6月1日などという話だったが、宝塚記念を目指す上では早く帰れるに越したことはない。おまけに着地検疫は京都競馬場で行われるらしく、いつもの無駄な遠征なしに本番を迎えられるというのもいい。なんか一気に流れがやってきた感じ。特に目標というわけでもないディープインパクトに一泡吹かせることができるか。できないか。


フラムドパシオン屈腱炎…当面は休養して治療に専念
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200605/ke2006052507.html

 UAEダービー3着で、ユニコーンS(6月3日、東京、GIII、ダ1600メートル)に出走を予定していたフラムドパシオン(栗・角居、牡3)が、右前脚に屈腱炎を発症していることが判明した。同レースを断念せざるを得ず、当面は休養して治療に専念する。診断は全治9カ月以上。近日中に北海道のノーザンファームに移動する。


 さて、屈腱炎。UAEダービーで4着した馬がアメリカのG1を勝った云々(フラムドパシオンは3着)などのニュースで、さらに夢が広がっていた矢先の悲報。復帰を目指すには重症にすぎるが、種牡馬入りするほどの実績でもない(国際G2を3着と取るにしても3歳早春のダートオープンを勝利と取るにしても)。復帰を目指しても最下級条件からだし。さて、八方ふさがり。どうする角居。


コイウタ、今週中に再検査
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20060524-36223.html

★オークスのレース中に競走中止したコイウタ(牝3、奥平雅)は、今週中に再検査を行う。「レース後の診断でも問題はなかったし、美浦に戻ってきてからも普通に歩いている。もう1度再検査をして、何もなければ放牧に出す予定」と新畑助手。


 はよ大丈夫って情報を確定してね。


インパクト仏長期滞在、8月初旬出発濃厚
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20060524-36224.html

 凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、10月1日=ロンシャン)に出走するディープインパクト(牡4、栗東・池江泰郎)のフランス遠征は、長期滞在型になる。渡仏時期は宝塚記念後ひと息入った8月初旬が濃厚。早ければ7月中に出発する可能性もある。池江泰郎師は23日、「行ってすぐ使うということはない。万全の態勢で出られるように、向こうでじっくり時間を取って、環境や馬場になじませてから走らせたい」と話した。宝塚記念のあと、池江泰郎師が現地入りして受け入れ厩舎の調整や、ステップレースの有無など詳細を詰める。8月上旬に渡仏して凱旋門賞に備えた例としては、97年サクラローレル(前哨戦のフォア賞後に故障を発生したため断念)がいる。


ハーツクライが帰厩…7月中旬に英国遠征出発
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200605/ke2006052408.html

 3月25日のドバイシーマクラシックを制覇し、英国遠征を予定している有馬記念馬ハーツクライ(栗・橋口、牡5)は、6月1日に放牧先の宮城県・山元TCから栗東TCに帰厩する。
 目標である英GIキングジョージVI&クイーンエリザベスS(7月29日、アスコット競馬場、芝2400)に向けて、「今は体も戻って、いい状態になっています。こちらで調整を進めて、レース2週前の土曜日(7月15日)あたりに出発する予定です」と、橋口調教師は話していた。


 競馬ファンならば、黙っているわけにいかないことがあるでも吼えさせてもらったが、万全の態勢だの環境や馬場になじませてだの言うなら宝塚記念に出るなっつーの。もちろん、海外ばっか飛び回って日本競馬が薄くなるってのも問題になるし、それを考慮しての宝塚記念出走と言われればそうなんだろうけども。ディープインパクトが宝塚記念に出走して喜ぶのはJRAだけじゃないの? それは偏った意見?
 一方のハーツクライは理想的なレース選びというか、後々のモデルケースとなりそうなローテーションを組んでいるように思える。秋は凱旋門賞への出走よりも国内の路線に傾いているという話も聞こえてくるが、春は海外で秋に国内に専念する路線は春競馬を空洞化させる藤沢流へのアンチテーゼとしてファンに支持されるかも。個人的にはディープインパクトの路線よりもこちらを支持したい。

コスモバルクが優勝…シンガポール競馬GI
http://www.sanspo.com/sokuho/0514sokuho075.html
地方競馬全国協会に入った連絡によると、海外競馬のシンガポール航空国際カップ(2000メートル芝13頭、GI)は14日、シンガポールのクランジ競馬場で行われ、ホッカイドウ競馬所属のコスモバルク(5歳牡馬、五十嵐冬樹騎乗、田部和則厩舎(きゅうしゃ))が優勝、賞金159万シンガポールドル(約1億1300万円)を獲得した。


 ということでまったく注目されない中での国際G1制覇となったコスモバルク。レース映像はこちらで。


■シンガポール国際航空C勝利
 シンガポール国際航空Cは、2000年創設→2001年国内G1格付け→2002年国際G1格付けと、シンガポール競馬関係者の努力の賜物といった感じのレースだが、昨年まで行われていたエミレーツ・ワールドシリーズにも組み込まれていたくらいで格付けはジャパンCや香港Cと同等と捉えていいかと。昨年はシーキングザダイヤがひそかに参戦してひそかに7着となっているのはほとんどの人が忘れているだろうが。

 今年はエミレーツ・ワールドシリーズが中止となった影響もあり、昨年ほどのメンバーが集まらず、レベルは低かったのかもしれない。私が知っている馬は日本にも来たよねのBowman's Crossing(ボウマンズクロシング)と欧州の2流G1なら主役級っぽいValixir(ヴァリクシール)くらいのもの。上位馬のレーティングは2着が107、3着が114を持っているようで、有馬記念で117を獲得したコスモバルクなら格上だったということか。だとしてもコスモバルクが残した結果は誰にも貶められるものではないし、素直に心から祝福したい。地方競馬所属馬による海外G1制覇は誇っていいだろう。五十嵐騎手の派手なガッツポーズもここまでの道程の長さを感じさせる素晴らしいものだった。


■コスモバルク
 昨年の有馬記念でも直線入り口で一瞬アッと思わせるところもあったし、コスモバルクは完全に復調したと見ていいだろう。今回も1角ではかかり気味になったようだが、2角からは落ち着いて2番手を追走。直線向いて抜け出して押し切るという理想的なレース。やっぱり前に行ける馬は評価しないとなぁと改めて思わされるようなレースだった。

 しかしあれだけ地方所属のままJRAG1制覇という夢を追い続けていたコスモバルクが辿り着いた場所が海外のG1だというのは皮肉というかなんというか。ダービーで暴走して惨敗した時には、そのダービーで優勝したキングカメハメハに世界への道を期待したのが遥か昔のことに思えてならない。2着だったハーツクライがドバイシーマクラシックを優勝したこととあわせて感慨深いものがある。


■JRAと地方競馬の不快な深い溝
 さて、コスモバルクが国際G1を勝利して改めて浮上してくる問題がある。りあるの競馬日記:コスモバルクの受け止め方でもあるように、コスモバルクは国際G1タイトルを獲得し有馬記念では117というレーティングを受けているので、今後はおそらく世界中のどのG1にも出走できるようになる(もちろん国際レースに、だ)のだが、未だにJRAG1にはトライアルで好走しなければ出走できないのだ。

 これは昨年から岡田総帥がJC国際G1の2着馬がなぜJRAG1出走に制限があるんだと吼えていたことだが、JRAは今回のコスモバルクの勝利でルール改正に動いてくれるのだろうか。現状のルールがおかしいことはもう誰の目にも明らかなのだが。

 例えば天皇賞(春)。今では外国馬にも門戸が開かれている。去年はMakybe Diva(マカイビーディーヴァ)も出走した。外国馬は出走の意思を表明すれば出られるわけだ。エイプリルSで7着に負けようと出走できるわけだ。コスモバルクは国内レースの実績(皐月賞2着、JC2着)があっても、海外レースの実績(シンガポール航空国際C1着)があっても、レーティング117という数字があっても、日経賞で6着したり8着したりでは天皇賞(春)には出走できないわけだ。

 JRAG1に出走したければ海外移籍でもしろってか? 日本の地方競馬ってのはJRAG1から一番遠いところにあるってか?


■岡田総帥
 おそらく岡田総帥がまた吼えてくれるだろうから、JRAも少しはまともな感覚で考えて欲しいところ。岡田総帥の行動は、良く言えば夢・野望・悲願を達成しようとがむしゃらな人、悪く言えばエゴ・自己実現の為に馬を酷使する人、という評価になってしまう(もちろん馬主なんだから文句言われる筋合いはない)のだが、日本競馬全体を見据えての発言・提言に関しては随分とまともなことを言ってくれる人だと思っている。ある意味いいチャンスなんだから一歩も引かずにJRAと真っ向から喧嘩して欲しい。ま、JRA側がのらりくらりと交わすだけに終わりそうな気もしないではないが。


■日本競馬とアジア競馬
 ついでのような話になるが、日本競馬が今後世界の中で重要な地位を占めるためには、やはりアジア全体との連携は欠かせないんじゃないかな、と。香港、シンガポールは一応の国際レースが存在しているし、お互いがもっと交流しやすい環境を整えていくというのは重要かと。あとはドバイも仲間に引き込んで、中国と韓国の競馬レベルが上がってくれば、欧州と並ぶ競馬圏となるという夢を見る権利くらい得られるかと。特に血統的な話、血が偏りすぎている現在の日本競馬を考えると、馬産が行われている中国と韓国をなんとか引っ張り上げないとマズイんじゃないかと。マズイは言い過ぎでも、独自の血脈を作り上げたいならば、日本だけ(それもほとんど北海道)では単純に国土の狭さから行き詰ってしまうだろう。アメリカや欧州でいろいろな血統が残っている理由を改めて考えて、ま、この辺もおいおいなんとかしていってほしいが。所詮は一企業(のくせに国がしっかり財布の紐を握っている)のJRA様じゃ期待する方が馬鹿なのかなぁ。
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