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Tag : サンデーサイレンス
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■フジキセキ通信・5月9日号
3場開催12頭出走【1-2-2-1-6】

・京都(3頭出走【0-1-0-0-2】)
テイエムゴッド___1R 3歳未勝利 ダ1800 56 小林 徹弥_____13着
ゼットフジ_____2R 3歳未勝利 ダ1400 54 国分 恭介_____11着
タガノシビル____5R 3歳未勝利 芝1400 54 藤岡 佑介_____2着

・東京(4頭出走【1-0-0-1-2】)
シルクメガリス___2R 3歳未勝利 ダ1600 56 武士沢 友治____6着
サトノエクスプレス_9R 八ヶ岳特別 芝1800 57 横山 典弘____4着
キングレオポルド__11R NHKマイルC 芝1600 57 伊藤 工真____12着
ダノンシャンティ__11R NHKマイルC 芝1600 57 安藤 勝己____1着

・新潟(5頭出走【0-1-2-0-2】)
メイショウギリシャ_2R 3歳未勝利 芝1800 53 川須 栄彦_____3着
エルフガーランド__3R 3歳未勝利 芝1200 51 平野 優______3着
テツキセキ_____10R 二王子特別 芝1800 57 荻野 琢真____6着
テンザンイカヅチ__12R 五泉特別 芝1600 57 太宰 啓介_____2着
ファイアレッド___12R 五泉特別 芝1600 57 古川 吉洋_____5着


 今日は12戦して1勝馬券圏内に5頭掲示板に7頭。内容もその1勝がフジキセキ産駒として3歳芝G1を初勝利と素晴らしい結果に。


 NHKマイルCに出走したダノンシャンティが直線豪快に追い込んで日本レコードで快勝フジキセキ産駒として初めて3歳芝G1を勝利した。3歳G1勝利はジャパンダートダービー・ダービーグランプリでカネヒキリが先に達成世代限定G1勝利のくくりでは全日本2歳優駿でグレイスティアラも達成していたが、芝の世代限定G1勝利はこれが初。過去にはダイタクリーヴァ(皐月賞)に始まり、ブルーリッジリバー(桜花賞)・ドリームパスポート(皐月賞・菊花賞)・ファイングレイン(NHKマイルC)・エフティマイア(桜花賞・オークス)7度の2着があったが、ダノンシャンティ1番人気に応える形で遂に達成してくれた。

 レースは五分に近いながらやや遅れ気味のスタート。そのまま中団につける……と信じてみていたら、中団からやや離れた後方3番手。今日の芝は内が伸びて前残りという傾向がハッキリ出ていただけに、この時点で卒倒しかけた。まだだ、直線でインをつけば可能性はあるはず、なんて思っていたら外々を回していったので更に卒倒。ペースが速いのだけが心のよりどころと見守っていたら、そのまま4角大外へ。直線ではさすがに先行集団は厳しそうというのは分かったが、中団から脚を伸ばしてくる連中の手応えが非常に良い。なんとかゴール前でハナでも捕らえればと見ていたら、中継のカメラワークの関係もあってか400mから200mの間でワープしたかのように先頭に迫ってた。そこからは他馬を圧倒するいつもの末脚で突き抜けて快勝、3歳春のこの時期に驚異的な日本レコード1.31.4という勝ち時計。上がり3Fも1頭だけ飛び抜けた33.5秒形容する言葉を失ってしまうほどの圧倒的な走りだった、としか言えない。

 折り合いに難のあるこの馬にとってハイペースになったのは確かに恵まれたと言えるかもしれない。しかしそれを差し引いても今日のレースで33秒台半ばの上がりを使ってしっかり抜け出したのは驚異的。レース全体の上がり3Fが11.5 - 11.6 - 12.0というラップ、つまり直線で先頭が11秒台半ばを刻む中で一気に前との差を詰め、最後1F12.0秒のところで先頭を交わして突き抜けたのだから、この馬自身は最後の1Fも11秒台の脚を使っていたということ。これまでのレースではいきなり10秒台を刻める瞬発力とそれを2F続けられる豪脚っぷりは証明していたが、このハイペースで流れた中でやはり10秒台を刻みながら最後1Fを11秒台でまとめる走りを見せつけ、充分なスタミナ・持続力も証明。末脚だけで語ればG1を複数勝てる超一流馬の領域に既に突入していることを知らしめた。

 さあ、次はダービー今年のダービーは至る所で語られているように、ここ10年を振り返っても最高レベルじゃないかと思われるほどメンバーが揃った一戦となる。例年なら既に祝杯モード、最悪でも馬券圏内を外すことはないだろうってところだが、今年はまだまだ挑戦者としての立場。近年では稀となった王道路線驀進中ヴィクトワールピサに、無敗で青葉賞を圧勝したペルーサ2強。他の脇役候補も例年なら主役の1頭となれるような馬が多い。ハッキリ言って相手は強い。なんでこの世代に生まれてしまったのかと嘆きたくなるほどに。今日のレースではハイペースのおかげでスムーズに折り合えたが、ダービーでは一気に800mの距離延長ペースも落ち着いてしまうのは確実。その分だけ位置取りは前になってくるだろうが、依然として折り合い難という問題は残っている。鞍上も陣営も距離延長を問題視。今日のレースの反動もあるだろう。厳しい戦いになるのは間違いない。

 それでも。この馬ならその全てを跳ね返して、父が挑むことさえできなかったダービーの舞台で、他の17頭を従えて先頭でゴールするのは夢じゃない

 その先に見える歴史的名馬への道程。それは偉大なフジキセキを超えるためには避けて通れない道。フジキセキファンだった人間の一人としてのを語らせてもらうならば、フジキセキ紡ぐことができなかった物語の続き祖父サンデーサイレンスが最強を高らかに宣言したBCクラシックという大舞台へと挑戦する姿を見てみたい。80年代のアメリカ最強馬だったサンデーサイレンスの血がGlorious Songの血と巡り合い、再びアメリカ最高峰の舞台に戻ってくる。そんな夢物語のような現実を見てみたい。フジキセキを超えるために、フジキセキが語ることができなかったIFを引き継いで、フジキセキ以上の夢を現実に。それが私のささやかな夢。
【NHKマイルC(GI)】(東京)?ダノンシャンティ 驚異のレコードV








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■ハーツクライ
 ハーツクライが今週末’キングジョージ’に出走する。欧州の一級G1に有力馬の1頭として日本馬が出走するのは、7年前のエルコンドルパサー以来。それだけで素晴らしいことだし、それだけでドキドキするようなこと。当日はフジテレビでのちょいと遅れての録画放送を、ダビスタP片手に観戦する予定。

 この機会に応援する日本の競馬ファンとして、できるだけ公平な立場からの視点をちょっと考えてみたい。多少手抜きになるが。


■主観
 ハーツクライは現在のところ唯一ディープインパクトを破った馬で、ドバイシーマクラシックでも逃げ切っての圧勝を繰り広げているだけに、ここ10年でも抜けた最強候補の1頭と考えている人もいるだろう。

 しかし主観で語らせてもらうならば、私は同じサンデーサイレンス産駒の括りでも、スペシャルウィークの実力には及ばず、ゼンノロブロイと同じくらいの実力ではないかと思っている。ちょうど2004年秋のゼンノロブロイの確変期と同じような状態に入っている、というのが私の評価。これは人それぞれの評価だろうが。

 主観ではなく絶対的な評価として語ろうとするならば、スペシャルウィークハーツクライよりも日本での実績が上回っていて、ハーツクライスペシャルウィークが出走すらしなかった海外G1での勝利を記録しているということくらい。しかし、それをもってどちらの方が強いのかを断じることは不可能だし、どちらが偉大なのかさえ語ることは難しい。


■強さ
 そもそも強さというものは比較のしようのないもので。例え同じレースに出走したことがあったとしても、その条件でのレースではその日はどっちが勝利した、ということしか語れないわけで。その結果がそのまま強さの順列をつけるものではない。

 例えば東京コースではどちらの方が強く、中山コースではどちらが強いということがあるように、適性というものがある以上は絶対的な能力比較などそもそも不可能なのだ。

 函館SSでビーナスラインが人気薄で勝利し、函館記念ではエリモハリアーが連覇を達成。だからといって、他競馬場でその両馬が同じように他の馬に対して優位に立てるかというと、そう考えている人の方が少ない。小倉・中京の中距離で実績を残しているメイショウカイドウは、昨年秋には毎日王冠・天皇賞で無様に惨敗を喫してしまった例もある。

 日本国内でさえこれだけの違いがあるのに、日本と海外の競馬場を比較しようとしてもできるわけがない。ハーツクライは日本とドバイの芝で結果を残したということで、スペシャルウィークよりも遠征への適性の高さと、馬場への適性の広さという点で優位に立っている。もちろん適性の広さは弱点の少なさであり、偏った一部の能力だけで結果を残しているわけではないという論拠にはなるが、それもまたスペシャルウィークに対して絶対的な優位に立てる要因ではない。あくまでも特徴として捉えるべき範囲内の話でしかないのだ(個人的には弱点の少なさは名馬の条件とは思っているが)。


■結果に対して
 欧州の芝(この括りも強引だが)への適性。それがハーツクライにあるのかどうか分からない。さらには極東から欧州への遠征ということもあり、ハーツクライは不安要因が他の出走馬よりも多い。それゆえに、もし敗れたところでハーツクライが他馬よりも弱いということを表すわけではない。

 また勝利したからといって、ハーツクライ世界最強となるのもまた正しい評価ではない。ハーツクライは、遠征も苦としない心身の強さ、スタッフの技術力の高さ、欧州の馬場・ペースへの適性、そういったものを証明することができたという事実があるだけ。そしてこの条件では出走した他の馬に対して一応の優位性を示したという事実があるだけ。

 とにかく言いたいのは、負けたから弱い、勝ったから強いと騒ぎすぎるなよってことだけなのだが。

 もちろん、ハーツクライが勝利したならば、それは日本競馬史に残る大偉業であるし、名馬としてとても高いランクを獲得するということではある。そしてそれは、私たち競馬ファンは真夜中にテレビの前で歓喜に咽ぶことができるということだ。私もそれが楽しみでならない日本の競馬ファンの一人であることは間違いない。


■ちなみに
 これだけ書いといてすべてをひっくり返しかねないんだけども。書かずにはいられないんで。

 以上のことからどの馬が強いだとかの最強馬論争は無意味だとは考えていない。そういう話をするのはとても好きで、その自由を奪われたら競馬ファンとして発狂してしまうことだろう。

 そして上でハーツクライよりもスペシャルウィークの方が強いと言ったように、自分の主観という前提はあるものの優劣をつけることは可能だと思っている。

 それは実際にレースを見ての印象、ラップ分析によって、どういった能力が秀でているかというのは判断できると思っているから。そしてどういった能力を持った馬がより強い馬なのかという明確な基準が、自分の中にできているからである。

 願わくばハーツクライにはここで結果を残してもらい、日本に歓喜を届けるとともに、最強馬論争に油を注いでもらいたいものだ。

 競馬ファンの魂の叫びまで、あと4日。
■総額レコード
 1歳馬のセリが8年ぶりに復活したのもあって、なんと117億を越えるレコード。サンデーサイレンスだけで成立していたセリというイメージは、これで完全に払拭されたかと。

 むしろ、これを買っとけという定石だったサンデーサイレンスがいなくなったこともあり、逆に一部の馬に偏った感じ。それが結果として6億というレコードにも繋がったのだろう。


■6億について
 新聞コラムや各地ブログでペイできるのかってのが焦点になっているが、そんなもん考えて落札したわけがないだろうと思う。

 ペイできるかどうかを考えてサンデーサイレンス産駒ばかりが1億を超える落札額だったのだろうが、現在どう考えてもサンデーサイレンスほど期待値・信頼感が高い種牡馬はいないわけで。にもかかわらず1億を超える額を投じている人間がいるわけで。純粋にペイできるかどうかだけで考えれば、サンデーサイレンスがいなくなった時点で1億突破するようなことはほとんどなくなるのが自然な形。

 また、産駒がまだデビューしていない種牡馬や繁殖牝馬の仔=未知数な仔の方が高額になっている風にも思えた。それは、すでに結果を残している種牡馬は、サンデーサイレンスほどの結果は残していないことから、サンデーサイレンス産駒を買っていた頃のようにを賭けられるのは、結局のところ結果を出していない種牡馬や繁殖牝馬しかいないという心理がそのまま表れているのだろう。

 6億馬に話を戻すと、父キングカメハメハ、母トゥザヴィクトリーはともに産駒デビュー前。そんな血統で馬体もまだどう化けるか分からない当歳馬に6億という値段がつけられたのなら、それはどう考えても夢の値段がほとんどに違いないわけだ。

 夢を買うために投じられたお金が回収できるのかを考えることほど虚しいことはないだろう。きっと寺山修二があの世で笑っている。


■夢の値段
 夢の値段として6億が高いわけじゃないとして、それではなぜこの馬にそれだけの夢を見ることができたのかについて少し考えてみたい。

 母トゥザヴィクトリーは父がサンデーサイレンスで、エリザベス女王杯を勝利してドバイWCで2着という実績がある。サンデーサイレンス産駒の牝馬としては、ダンスインザムードに次ぐ実力馬で、ダンスパートナー・アドマイヤグルーヴと同等の評価をしていいくらいの強さを持っていたと思う。母父サンデーサイレンスというのもそろそろブランド化してきた感もあり、母側は夢を見るには充分な要素が揃っている。

 父キングカメハメハについては、ナリタブライアンを超える日本調教馬としては最高額となるシンジケートが組まれたほどの馬。NHKマイルCでは後続を寄せ付けない圧勝、ダービーでは超ハイペースを早めスパートで周囲を潰しながら後ろからぶっ飛んできたハーツクライを封じ込めるというあまりにも強すぎるレースを見せた。世界制覇の志半ばにして屈腱炎で引退となってしまったが、実力・距離の融通性をこの2レースを勝利することで証明。血統的にも世界的に大流行しているミスタープロスペクター系の中でも、特に距離に融通性を見せているキングマンボの産駒。世界制覇へと最も近づいたエルコンドルパサーも同じ父という素敵なおまけもついている。

 なるほど、確かにサンデーサイレンスとともに世界レベルに近づいてきた日本競馬が生み出した、考えられる限りの最高の実績と血統を備えた馬と言える。というか、仏オークス=世界制覇というテーマで、日本調教馬同士の父母を持つ馬と限定すれば、これ以上の血統はちょっと思いつかない。夢のために値段は問題じゃないと言える馬としては百点満点。


■松国ローテ再考
 かつてキングカメハメハが故障した時に、尋常じゃないくらいに松国ローテバッシングがあった。競馬ブログ界隈が初めて盛り上がった時というか、少々特殊な文化を持つ競馬ブログというカテゴリが、ブログとしての機能を存分に生かしきっての意見交換が行われた記念すべき時。私も祭りに参加とばかりに 予定が狂ったというか茫然自失というか:GIGEKI -smile smile- というエントリを書いた。

 そのエントリは松国ローテ擁護と呼ぶべきものだったのだが、ここ3年のダービー後の故障馬の多さと、今回のセレクトセールでのキングカメハメハ産駒の落札額を見るに、やはり松国ローテは彼の信念の結晶と言えるだけのものであり、厳しいローテではあるが無茶と言うほどじゃないローテではなく、高く評価すべきローテであるとの思いを強くした。

 現実に3歳秋までで古馬混合戦未経験という現役生活には見合わないほどのシンジケートが組まれ、初年度の種付け頭数は245頭と史上最高を記録し、産駒の1頭がセレクトセールで当歳牝馬の落札額で世界最高額を記録した。ここまでの評価を得る上で、松国ローテの存在は無視できないどころか、松国ローテのおかげでキングカメハメハはこれだけ評価されるようになったと言い切って差し支えないだろう。

 彼の信念である、マイルとクラシックディスタンスでの実績が、引退後の種牡馬としての評価を高めることに繋がるというのが現実のものとなっているのだ。その評価を獲得できるローテが存在して、両レースで成功を収めることができるだけの実力を持った馬がいるならば、そのローテを使わないということは、競馬ビジネスにおいて商品価値を高めるための努力を怠っていることになる。

 キングカメハメハが種牡馬として成功するかどうかは不明だが、少なくとも競馬ビジネスではすでに大成功を収めている。日本競馬は身内同士でぬるま湯に浸かるのが当たり前といった状況となっているせいか、ビジネス面では未熟で発展の余地はある。何でも世界基準に近づけろとは言わないものの、成熟した世界を目指す上でのひとつの方向性として、競馬ビジネスという考え方をもう少し推し進める努力は必要とされるのではないだろうか。

 つっても、ビジネスばっかじゃなく、道楽で金を落としてくれるパトロンの存在がいないと、文化ってものは衰退の一途を辿ることになるんだけど。そっち方面でも日本競馬界は甘いところがある。だから私はフサイチ冠の関口氏を高く評価している。人間的にはどうにも好きになれないものの、彼ほどビジネス視点でも文化視点でも競馬に貢献してくれる馬主は日本にはいない。松国さんと関口さん。もっと評価されるべき人だと思うんだけどなぁ。


■内国産馬の評価向上
 ひそかに危惧していたのは、サンデーサイレンスがいなくなったらかつてのような外国産馬全盛時代ってのがまたやってくるんじゃないかってこと。サンデーサイレンスという定石があったからセレクトセールが盛り上がり、内国産馬が中心となれていただけで、その定石が失われたらかつての定石とも言える外国産馬への流れに戻るんじゃないか、と。

 ところが、ここ3年のセレクトセールを眺めていても、サンデーサイレンス産駒が持っていた落札額レコードを、ダンスインザダーク・キングカメハメハが更新したのに代表されるように、1億円突破の頭数もさほど変わらず。これだけですべてを判断するのは不可能だが、どうも外国産馬購入へと大金が流れている様子ではなさそう。

 内国産馬への評価がサンデーサイレンスだけの一過性のブームで終わらなかったというのは嬉しいこと。もう種牡馬の墓場なんて言わせない。


■社台グループ偏重
 血統レベル、育成環境などを考えれば、社台グループ生産馬がそれ以外よりも高額で落札されるというのは理解できる。だが、あまりにも偏りすぎているような気もする。

 正直ペイすることだけを考えたら、落札額の差ほど期待値に違いはないんじゃないかと思うのだが。やはりここでも夢の値段ということで、社台グループがG1を独占という状況が、夢の値段分だけ上乗せされているんだろうか。

 つっても今年のクラシックは非社台の大爆発だったのになぁ。まったく反映されなかったなぁ。


■ダーレーの思惑
 結構高額で何頭も落札していたが。これは中央の馬主資格取得に向けてのプレッシャーをかけているのか、それとも海外で走らせるつもりなのか。どちらにしても、文明開化の音がするわけで。時代の移り変わりにまったくついてこれないのは、JRAさんだけだってこと。

 制度が変わるのが一番最後ってのは、どうにも日本のお役所的な感じがしてイメージ通りではあるものの。一市民からするとため息が止まらないなぁ、と。
■ラムタラ、去る

ラムタラ破格の安値で英国に売却
http://www.nikkansports.com/race/f-rc-tp0-20060703-55119.html
 95年に英ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスDS、凱旋門賞を無敗で制し、97年から日本で種牡馬入りしたラムタラ(牡14、父ニジンスキー、母スノーブライド、母の父ブラッシンググルーム)が、今年の種付けを最後に英国に売却されることになった。金額は24万ドル(2760万円)。4戦4勝の成績で「神の馬」「奇跡の馬」とも言われた同馬は、96年に欧州で1年間供用された後、北海道・日高の生産者に3000万ドル(当時)で購入され、日本競馬史上最高の44億2800万円(1株1億800万円×41株)でシンジケートが組まれた。


 遂にというかなんというか。損しただの得しただの、今更そういうことを改めて語ることさえ憚られるこの馬。存在感は変わらずなんて皮肉でも送っておこうか。

 誰にでもある闇歴史。日高の生産者たちにとってのそれはまさにこの馬の存在だったのだろう。『神の見えざる手』どころか、見えないふりをするしかない馬になってしまったのだから。だって目もあてらないくらいに散々な成績ですぜ。買い手がついてくれただけでもありがたいという気持ちなのかなぁ、と想像してみたり。


■種付け頭数

ラムタラ破格の安値で英国に売却
http://www.nikkansports.com/race/f-rc-tp0-20060703-55119.html

97?01年には90頭以上の交配牝馬を集めていたが、年々減少し、今年の交配は31頭にとどまっていた。


 しかし減少していたといっても31頭もつけられていたんだなぁと逆に驚いた。意地になってつけていたって人もいるのかとも思ったが、そんなことができるような体力が残っている生産者が日高に何人いるのかと考えると、その線も薄いかと。

 だとしたら、なんだかんだ言われているよりはまともにつけようって人もある程度いたってことだろうか。ダイタクリーヴァよりもずっと頭数集まっているんだからね。羨ましい限り。


■力関係を決定付けた
 ま、何にしても、この馬のせいで日高の生産者勢と社台の差が縮めようもないくらい致命的なものになったのは間違いないところ。サンデーサイレンスの存在もでかかったが、負けないくらいラムタラの存在もでかかったかと。その金で優良な繁殖を買いに行っていればというのはよく語られる話。

 競馬ビジネスの怖さと言ったらそれまでなのだが、ちょっと浅はかだったのかなぁと言わざるを得ないんだろう。


■ニジンスキー
 同情せざるを得ないのは、マルゼンスキー以来、日本にはニジンスキー信仰ってのがあったということ。

 マルゼンスキーの現役・種牡馬時の活躍を筆頭に、ヤマニンスキーですらヤエノムテキ・ライトカラーといったG1馬を送り出したり、カーリアン産駒の持ち込み馬が大活躍したりと、外れもなく当たりも大きいと言えるほど日本ではニジンスキー系が活躍していた。

 そんな中でミルリーフ以来の欧州3冠(無敗のおまけつき)を達成したラムタラが手に入るとなれば、そりゃ食いついてしまうの仕方ないことかもしれない。それくらいにニジンスキー信仰ってのは大きなものだったと思う。

 結果的には大失敗、世界的に見ても現在ニジンスキー系は全体的に活力もなく、直系での活躍馬はほとんどいなくなってしまった。重厚なスタミナを伝えすぎて現代のスピード化についていけなかったが、牝系に入って良質のスタミナを伝える、とでも表現されるような血となってしまった。

 時はサンデーサイレンス産駒が大活躍するスピードと瞬発力全盛の時代。それに完全に逆行するような血に賭けた時点で日高の生産者たちは敗北者となってしまったのかもしれない。

 そうは言っても仕方ないよなぁ。


■ラムタラの噂
 異端血統最前線:神の馬の行方 というエントリでイギリス行きっぽい噂は先月末に聞いていたのだが。ホントにイギリスに行っちゃうとはねぇ。というか、それよりリンク先にあるようにドバイにいるってなってたのは結局間違っていたってことみたいだね。
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