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Tag : ダンスインザムード
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ベガ号の死亡について:JRAお知らせ
ラインクラフト号の死亡について:JRAお知らせ

 損失などという大げさな言葉を使うよりも、もっと純粋に残念だなと思わされる。現在日本最高の繁殖牝馬にランクされるベガにはまだまだ子供を残してほしかったし、そこにランクされるに相応しい競走能力・実績のラインクラフトは子供を残すこともできないままこの世を去るわけで。これはもう本当に残念だったとしか言いようがない。

 特にラインクラフトは、短距離界で新たな王者となれる可能性があったくらいで、こちらはまだまだ現役でも姿を見せてほしかったのだが。本当に残念。

 ご冥福をお祈りします。


ダンスインザムード引退後は独へ!人気種牡馬モンズンと交配:SANSPO.COM

 一方ではこんなニュースもあるわけで。先頃今年いっぱいでの引退を発表されたダンスインザムードはドイツかい。ふうむ。ドイツ競馬に馴染みがないのでいまいちピンと来ないが、当地のサンデーサイレンスみたいなもんだとかなんとか。

 近年の牝馬の大活躍の中でも、ひときわ輝く活躍を見せているダンスインザムードだけに、当然母としての活躍にも期待がかかるわけで。血を残せる=物語を紡ぎ続けることができることの幸せを感じたりしながら、まずは残る現役生活を見守りたいと思う。
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■キャッシュコールマイル
 驚異の活躍を見せるダンスインザムードが、3度目の海外遠征で見事に海外初勝利を挙げた。これで重賞4勝目(案外少ない)。日本産サンデーサイレンス産駒としてはステイゴールド・ハットトリック・ハーツクライに続いて4頭目の海外重賞制覇。サンデーサイレンス産駒としてアメリカ重賞を勝利したのはサンドロップ・サイレントネームに続いて3頭目。

 戦前の話ではメンバーはそれなりに揃ったということだったのだが、後方3番手を追走し3角から一気の捲くりで快勝。牡馬相手にG1で何度も好勝負を見せていたダンスインザムードにとって、アメリカ牝馬芝路線では格が違うといったところ。

 一時期のスランプと荒い気性で気分屋のイメージが定着してしまったが、昨年の天皇賞以降は常に力を発揮できるようになった。残した実績は勝ち鞍こそ少ないものの、過去の牝馬と比較しても最上位クラスにランクされるような活躍を見せている。にもかかわらず、やっぱり女傑のイメージは湧かないのだから、どうにも変わった馬だとしかいいようがない。

 秋は天皇賞からマイルCSのローテーションだろうが、ここまできたら引退レースを香港でとかを望む。想定される相手関係からは、3つともぶっこ抜く可能性もなくはないんじゃないかと。

 あ、一番驚いたのはこれが藤沢調教師の海外重賞勝利2勝目ってこと。イメージより全然勝ってないどころか、あのタイキシャトル以来8年ぶりとは思いもしなかった。日本馬はちょいちょい海外で勝っているイメージがあるのだが、藤沢さんにしてこれなのだから、海外遠征での勝利がいかに難しいことなのかということがわかる。


■アメリカンオークス
 父ロイヤルタッチ、母父ミナガワマンナという涙が出そうな血統のアサヒライジングが参戦。前日のキャッシュコールマイルの結果や過去2年のこのレースの結果の影響を受けたのか、なんと驚きの1番人気。ま、向こうからすれば同じサンデーサイレンスの子孫が今年もやってきたとしか映らないから、ある程度人気になるのは想定していたが。それにしても驚いた。

 レースは後方3番手からこちらも捲くり気味に上がっていくも、1頭強い馬がいて4馬身半差の2着。完敗だったものの、桜花賞4着・オークス3着の実績は過去のシーザリオ・ダンスインザムードと比較すれば明らかに劣っているもので、それからすればここで2着というのは充分健闘したという評価を与えてやってもいいのではないかと。

 一応は後ろからの競馬の可能性も示すことができたし、今後の可能性もぐっと広がったかと。まずは重賞勝利をどこかがひとつくらいやってほしいところだが。日本には強い馬が沢山いるからなぁ。


■ローテーション
 アメリカンオークスはこれで3年連続日本馬が参戦。キャッシュコールマイルは今年からスポンサーを得て様変わりしたレースだから初だったが、今後もヴィクトリアマイルから安田記念をはさんだりはさまなかったりでここというローテーションは充分成立していきそう。

 同じ開催でさほど高くない目標として参戦できるレースをこうやって並べる辺り、さすがエンターテイメントの本場アメリカだけあって興行を成功させる術をよく知っているなぁと思わされる。これならドバイや香港のような国際レースを並べた開催と同様に、参戦への敷居が随分低くなる。

 日本の国際レースが外国馬を集められない理由のひとつがこの辺りでもあるんじゃないかと。国内ではローテーションとして存在するものの、海外からすれば単発で散在しているようにしか見えない国際重賞。ほとんどのレースが外国馬の参戦もなく、名ばかりの国際レースとなってしまっている現状を見ると、なんとももったいないというか違和感があるというか。

 やはり興行主として国際レースと銘打っての開催を成功させたいのならば、もう少し何かしらの努力が必要じゃないだろうか。例えば、JCの日にJC・JCダート・エリザベス女王杯・マイルCSを固めてみるだとか。全部同じ週に開催するのが興行的に良くないというのなら、1週前にエリザベス女王杯・マイルCSだけでもまとめて、少しでも対外的にアピールする開催の仕方もあるんじゃないだろうかと。

 あとは春の安田記念辺りに宝塚記念・安田記念・ヴィクトリアマイル(距離の変更を望む)・新設ダートG1(新設阪神D2000m)を固めてみるのもアリかもしれない。この時期ならアメリカ勢、香港勢は参戦もしやすいだろうし、欧州勢も古馬の一部の参戦はない話じゃないだろう(超一線級の参戦は難しそうだが)。秋のJC開催開催案も2週くらい前倒しができれば香港の国際G1dayとの共同キャンペーンを打つことも可能となるし、もう少し海外の開催との関連性も持たせてみれば面白いんじゃないかと。

 ま、んなこと言っても、香港への短距離馬の流出を防ぐために阪神カップ(新設・阪神1400m定量G2)なんか作るような暴挙をしでかすような興行主には何を言っても無駄なんだろうけど。G1固めて同週開催ってのも、それぞれのG1単体での売り上げ減に繋がるとか言って嫌うんだろうし。てか、外国馬が毎年参戦するJCの売り上げが賞金や格の割に安いくらいだし、JRAは外国馬なんて来てほしくないとか思っているのかもしれないけど。
 ダンスインザムードが米国遠征…キャッシュコールMに出走
 アサヒライジングはアメリカンオークスへ
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200606/ke2006060806.html


■アサヒライジング

アサヒライジング 2003年生 牝馬
 9戦[3-1-2-3]
 1着:アネモネSOP
 2着:クイーンCG3
 3着:オークスG1


 海外遠征をするような実績に見えないというか、そもそも重賞未勝利で海外遠征敢行した馬なんていたっけか。いたな、フラムドパシオン・ガブリンの2頭が今年やったばかりだったわ。

 昨年のシーザリオ、一昨年のダンスインザムードのレースを見る限り、この馬の脚質は合っていそうな印象だし、好勝負も期待できそう。

 しかしミナガワマンナの肌にロイヤルタッチという血統の馬が海外遠征なんて凄い話だ。血統表にシンザンの名前があり、父の牝系はスターロッチ系。血統ファンなら涎が止まらないだろう。不安要素と言えなくもない血統ではあるが。

 しかし考えてみればロイヤルタッチサンデーサイレンス直仔、半兄にダービー馬ウイニングチケットだと考えれば悪くない。スペシャルウィークの仔が勝ったレースだと考えれば、期待感も増すというものだろう。期待して結果を待ちたい。

 
■ダンスインザムード

ダンスインザムード 2001年生 牝馬
 18戦[5-3-1-9]
 1着:桜花賞G1ヴィクトリアマイルG1・フラワーCG3
 2着:アメリカンオークスG1天皇賞G1マイルCSG1・マイラーズCG2
 3着:天皇賞G1


 ダンスインザムードはこれで3度目となる海外遠征。3歳時から海外へ牡馬混合戦線へと使いまくられている感はあるが、それも実力とタフさを認められてのことだろう。事実、入着歴を見ると歴史的名牝と言えるほどの豪華な成績。これ以外にもG1での掲示板が4度あり、牝馬でありながらこれだけG1で好走歴がある馬もほとんどいない。

 それなのに最強牝馬論争に名前が挙がるタイプでもなく、なんとなくノボトゥルー路線のキャラのようにも見えるが、そこは牝馬ということで、おそらく今年いっぱいでの引退となるのではないだろうか。実績的にはすでに偉大な姉兄は超えたと言えるだけの成績を残したことだし、今後は怪我のないようにというテーマだろう。とか言って今から海外遠征なんだけども。

■キャッシュコールマイル
 出走するキャッシュコールマイルは今年新設のG3だが、賞金的には充分で魅力的なレース。アメリカ芝牝馬路線なんて脇もいいとこなのだが、アメリカはよくこんなレースを新設するもんだ。

 だが、これも考えてみれば日本からの遠征がお決まりになってきたアメリカンオークスと日程を合わせ、一緒に遠征という形が取りやすいようにしているというのはうまいなぁと。この辺はさすがプロの興行師だと思わされる。賞金出しても採算取れるってことなのだろう。


■アメリカの芝へ
 アメリカはダートが王道路線で芝はあくまでも脇となっている。そのためレベルもさほど高くなく、日本の芝で活躍している馬なら実力的には充分通用する。もちろん格もさほど高くないので、わざわざ日本から遠征してまで狙うに値するタイトルも少ないのだが。レースによっては遠征するだけの価値があるようなレースもあり、分かりやすく世界的にもアピールできるので積極的に狙ってもいいのではないかと。

 日本の競馬の質が世界に認められれば、日本の競馬ビジネスの市場が世界全体へと広がっていくことにも繋がる。ディープインパクトが三冠達成した時の海外での報道だとか与えられたレーティングの高さだとか、日本競馬への注目度は高まっていっている。それが形に表れたのがユートピアのトレード。

 今後はサンデーサイレンスの血の価値を高めて、飽和気味な血をどんどん海外に送り出して欲しいもの。そう考えると今年のハーツクライとかディープインパクトには、結果を残すことを期待したいところだが。

 ディープインパクトは強さ云々ではなく、海外から注目度の高さという意味で、再び日本競馬にこんな存在が現れるのはいつになるか分からないような馬。今をチャンスとどんどん海外で結果を残して欲しい。


■ということで
 ダンスインザムードアサヒライジングもがんばれ。
■安田記念・府中マイルへの適性
 昨年の出走馬が11頭と大半を占めていた。実力拮抗、誰が勝ってもおかしくないようなメンバー。終わってみれば、昨年出走したメンバーの上位2頭で決まったわけで。

 圧勝したブリッシュラックは臨戦過程も問題なく、実力的にも争覇圏内に見えたが、2着のアサクサデンエンは臨戦過程からは不安要素も多く、昨年の安田記念以来入着もなくここでは厳しいようにも見えた。それがレースが終わってみれば上がり3F最速タイでの2着。

 最初に書いたように実力拮抗のメンバーで結果を出したのは、昨年から2年連続出走組の上位2頭。順調にここを迎えた者は1頭抜けた強さで勝利し、順調にここに臨めなかった昨年の覇者はそれでも2着を死守した。府中マイルで行われる安田記念への適性の高さが結果に結びついたとするのは飛躍だろうか。


■ラップ
 1000m通過は58.1秒と、馬場改修後の安田記念としては最も遅いタイムで通過する(過去2回は57.4秒と57.5秒)。しかし上がり3Fは最速の34.5秒(過去2回は34.9秒と35.1秒)。テンの3Fは最も遅い34.8秒(過去2回は33.9秒と33.7秒)。初めて後傾ラップになったことも含めて、今までとは違う安田記念の流れになっていた(にもかかわらず去年の最上位馬が1,2着ということはやはり府中マイルへの適性の高さ云々)。

 特徴的だったのは600m?1000mの2Fが過去2年と違い落ち着かず、そのまま最後の3Fも同じようなラップを刻み続けて、最後の1Fが12秒台に落ちなかったこと。いかにも府中マイル的なラップというよりも、1400mだとか1800mのレースで必要とされるような能力が問われるようなレースになった印象(あくまでも印象)。しかし結果を見るとこのラップの違いが結果に影響を及ぼしたのかと言われるとやや疑問。まあダイワメジャーが2着からさほど差のない4着しているというのをもって、充分影響あったと言えなくもないが、個人的には例年通りの流れになってもあれくらいはやりそうだと思っているので。

1頭ずつはまた↓で。
■ヴィクトリアマイル
 新設された牝馬限定G1・ヴィクトリアマイル。人間の女でさえ扱いは簡単じゃないってのに、馬なんてわかるわけがない。そう思ってみていたが、予想通りというかなんというか。想定したラップとまったく違う流れ・展開で、馬券買ってたら泣くところだった。

 府中マイルではG1勝ちがなかったサンデーサイレンス産駒(ゴールドアリュールのフェブラリーSは中山開催)。それは単純に府中マイルのレースの質が一般的な上級のサンデーサイレンス産駒が得意とするそれではないからだと私の中では結論が出ていた。ヴィクトリアマイルも府中マイルだからサンデーサイレンス産駒は良くても連までという思い込みがあったのだ。

 ところがふたを開けてみれば府中マイルG1のレースとは思えないラップでレースは進み、結果的にサンデーサイレンス産駒が1?3着を占めてしまった。まさか2ハロン目が11秒台で、道中でも12秒を刻むようなペースになるなんて考えもしなかった。思考停止の馬鹿が負ける典型的パターンだったのかもしれない。

 落ち着いて考えてみれば牡馬との混合の1000万下を勝ち切った牝馬は牝馬限定G3で勝ち負けでき、牡馬との混合1600万下を勝ち切った牝馬は牝馬限定G1で掲示板に載れるというふうに考えているのだから、牝馬限定の府中マイルG1が牡馬との混合府中マイルG1と同じようなラップで流れるかどうかはわからないと考えてしかるべきだった。思考停止は怖い怖い。

 レースは府中マイルG1と思えない気の抜けたような緩いラップを刻み、1番人気のラインクラフトは自分自身に振り回されるような走りで掲示板外。キレを競うだけのような直線ヨーイドンの展開では、道中で無駄な力を使わずに走れて最後のキレのある馬が有利なる。結果、当たり前のように1?3着を占めたのはキレを備えたサンデーサイレンス産駒だった。

 特に印象的だったのは、かつてはラインクラフトのようなわがままなお嬢様だったダンスインザムードが、ずいぶんと大人のレースをして力強い勝ち方をしたこと。気性の強い馬、特に牝馬に我慢を覚えさせるのは簡単ではないことだろう。それを為しえた陣営の努力、そしてそれに応えて成長した彼女。当然のことだが、馬の才能だけではなくチームの重要性というものを感じた。

 今回敗れたラインクラフトなどはどんどん先天的な才能に特化してきている感もあり、それが逆にかつてのようなレースにあわせる自在性を失ってしまった理由でもあるように思える。まだまだわがままなお嬢様でしかない彼女がこれから更なる飛躍をするためには、陣営の努力が必要とされるだろう。今後も鞍上は変わることは考えにくいというのはプラスだろうが、来春定年を迎える瀬戸口調教師がどこまで彼女に付き合うつもりがあるのか。最後の仕事と力を入れてくれればいいのだが、元々イケイケな印象がある人だけにちょっと不安かもしれない。

 例によって続きで一頭ずつ。
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