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Tag : マイルCS
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 今回は春先のやり方に戻すイメージで。予想的意味合いを薄めて、単純に馬解説に寄せるというか。

 数頭しかやらないことの言い訳でもあり、エリザベス女王杯で予想が思いっきり外れたことがショックだったからでもあり。

 私は大人しく条件戦ダートの予想しておくのがお似合いっぽい。


■ロジック

ロジック 牡3 黒鹿毛 2003年3月17日生
 11戦[3-2-3-3]
 1着:NHKマイルCG1
 2着:アーリントンCG3
 3着:NZTG2・シンザン記念G3


 アグネスタキオン初年度産駒にして初G1勝ち馬。2歳デビュー前から評判が高く、短距離で常に一線級の走りをしながら勝ちきれなかったものの、G1の舞台で見事に勝利した。

 サンデーサイレンス産駒種牡馬の初期産駒で母父サクラユタカオーというのはダイタクリーヴァと被るイメージがあるなぁと個人的に思っていたが、残した実績を見ると真逆だったりする。前哨戦などは確実に勝利するも本番では惜しくも2着に甘んじたダイタクリーヴァに対して、前哨戦では好走止まりも本番で素晴らしい走りを見せてG1戴冠したロジック。ファンの欲目とかじゃなく、ダイタクリーヴァの方が強かったと思うが、名が残るのはロジックの方というのにはちょっとだけ嫉妬心。

 キレが足りず早い上がりが使えない典型的タイプで、上がり3Fは35秒台。今年上半期までの戦績で、レベルが保証されているとみなせるオープンクラスで残した成績を以下で振り返ってみる。

5着(0.6差) 37.4-35.3 35.4 東京優駿
1着(0.0差) 34.2-35.7 35.0 NHKマイルC
3着(0.2差) 34.6-35.7 35.2 NZT
2着(0.6差) 35.1-35.6 35.3 アーリントンC
3着(0.5差) 35.6-34.7 35.1 シンザン記念
2着(0.0差) 34.3-35.9 35.3 さざんかS
3着(0.9差) 36.6-34.4 34.8 萩S

 左から順に、着順(着差)・レースのテン3F?上がり3F・自身の上がり3F・レース名となっている。

 着順だけで見ていくと一線級の走りをするも勝ち切れないということしか浮かび上がってこないが、着差とレースのテン3F・上がり3Fに注目するとハッキリした傾向が現れる。

 テン3Fと上がり3Fで、テンの方が1秒くらい速い前傾ラップと、上がりの方が1秒くらい速い後傾ラップとに分けると、着順はどれも似たようなものながら前傾ラップでは勝利もしくは1着馬と着差のない上位入線ばかりであり、後傾ラップでは1着馬から離された上位入線ばかりであることが分かる。唯一の例外はテンが0.5秒だけ速かったアーリントンCで0.6差というのがあるが、それ以外の前傾ラップではすべて0.2秒差以内、後傾ラップでは0.5秒差以上でゴールしている。

 これをもっと分かりやすくすると、アーリントンCを除くとレース上がりが自身の上がりよりも速い時には上位に離され、遅い時には上位とほとんど差のない競馬ができるということになる。そしてロジック自身はラップに関わらず常に35秒台前半の脚を使っているわけで。

 まとめると、ロジックは常に35秒台前半の脚を使い、前傾ラップを得意とするということになる。

 秋になっての2走もイーブンラップと極端な後傾ラップで、自身の上がりよりレース上がりが速いレースになってしまい、この馬に得意なペースとはなっていない。それ以外にも休み明けの影響や馬体重の急激な変動も敗因として挙げられるので、何が敗因とは言い切れないというのもあるが。

 ただ、毎日王冠では惨敗を喫したものの、カシオペアSでは極端な後傾ラップの中で着順こそ8着ながら着差は0.5秒と大きいものではなく、馬体重は依然春より大幅増だが体調面では毎日王冠より上向いているのは間違いない。

 そして過去のマイルCSを振り返ると前傾ラップの方が多く、レース上がりも35秒台のものが少なくないわけで。今年もステキシンスケクンがレースを引っ張り、有力馬がダイワメジャーを筆頭に先行勢に多いことからも、前傾ラップとなるのは免れないだろう。そうなれば、勝ち切ることは難しくとも、先頭と差がなくゴールして馬券圏内に入ってくる可能性は充分に考えられる。

 今後もペースに左右されるため、安定した結果を残すことは難しいだろうが、同期同路線にステキシンスケクンがいることはこの馬にとって助けとなるかもしれない。展開が向けば重賞をひとつふたつは重ねるチャンスもあるだろうし、僕らのウインガーことウインクリューガーのようにはならないんじゃないかと。
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■キャッシュコールマイル
 驚異の活躍を見せるダンスインザムードが、3度目の海外遠征で見事に海外初勝利を挙げた。これで重賞4勝目(案外少ない)。日本産サンデーサイレンス産駒としてはステイゴールド・ハットトリック・ハーツクライに続いて4頭目の海外重賞制覇。サンデーサイレンス産駒としてアメリカ重賞を勝利したのはサンドロップ・サイレントネームに続いて3頭目。

 戦前の話ではメンバーはそれなりに揃ったということだったのだが、後方3番手を追走し3角から一気の捲くりで快勝。牡馬相手にG1で何度も好勝負を見せていたダンスインザムードにとって、アメリカ牝馬芝路線では格が違うといったところ。

 一時期のスランプと荒い気性で気分屋のイメージが定着してしまったが、昨年の天皇賞以降は常に力を発揮できるようになった。残した実績は勝ち鞍こそ少ないものの、過去の牝馬と比較しても最上位クラスにランクされるような活躍を見せている。にもかかわらず、やっぱり女傑のイメージは湧かないのだから、どうにも変わった馬だとしかいいようがない。

 秋は天皇賞からマイルCSのローテーションだろうが、ここまできたら引退レースを香港でとかを望む。想定される相手関係からは、3つともぶっこ抜く可能性もなくはないんじゃないかと。

 あ、一番驚いたのはこれが藤沢調教師の海外重賞勝利2勝目ってこと。イメージより全然勝ってないどころか、あのタイキシャトル以来8年ぶりとは思いもしなかった。日本馬はちょいちょい海外で勝っているイメージがあるのだが、藤沢さんにしてこれなのだから、海外遠征での勝利がいかに難しいことなのかということがわかる。


■アメリカンオークス
 父ロイヤルタッチ、母父ミナガワマンナという涙が出そうな血統のアサヒライジングが参戦。前日のキャッシュコールマイルの結果や過去2年のこのレースの結果の影響を受けたのか、なんと驚きの1番人気。ま、向こうからすれば同じサンデーサイレンスの子孫が今年もやってきたとしか映らないから、ある程度人気になるのは想定していたが。それにしても驚いた。

 レースは後方3番手からこちらも捲くり気味に上がっていくも、1頭強い馬がいて4馬身半差の2着。完敗だったものの、桜花賞4着・オークス3着の実績は過去のシーザリオ・ダンスインザムードと比較すれば明らかに劣っているもので、それからすればここで2着というのは充分健闘したという評価を与えてやってもいいのではないかと。

 一応は後ろからの競馬の可能性も示すことができたし、今後の可能性もぐっと広がったかと。まずは重賞勝利をどこかがひとつくらいやってほしいところだが。日本には強い馬が沢山いるからなぁ。


■ローテーション
 アメリカンオークスはこれで3年連続日本馬が参戦。キャッシュコールマイルは今年からスポンサーを得て様変わりしたレースだから初だったが、今後もヴィクトリアマイルから安田記念をはさんだりはさまなかったりでここというローテーションは充分成立していきそう。

 同じ開催でさほど高くない目標として参戦できるレースをこうやって並べる辺り、さすがエンターテイメントの本場アメリカだけあって興行を成功させる術をよく知っているなぁと思わされる。これならドバイや香港のような国際レースを並べた開催と同様に、参戦への敷居が随分低くなる。

 日本の国際レースが外国馬を集められない理由のひとつがこの辺りでもあるんじゃないかと。国内ではローテーションとして存在するものの、海外からすれば単発で散在しているようにしか見えない国際重賞。ほとんどのレースが外国馬の参戦もなく、名ばかりの国際レースとなってしまっている現状を見ると、なんとももったいないというか違和感があるというか。

 やはり興行主として国際レースと銘打っての開催を成功させたいのならば、もう少し何かしらの努力が必要じゃないだろうか。例えば、JCの日にJC・JCダート・エリザベス女王杯・マイルCSを固めてみるだとか。全部同じ週に開催するのが興行的に良くないというのなら、1週前にエリザベス女王杯・マイルCSだけでもまとめて、少しでも対外的にアピールする開催の仕方もあるんじゃないだろうかと。

 あとは春の安田記念辺りに宝塚記念・安田記念・ヴィクトリアマイル(距離の変更を望む)・新設ダートG1(新設阪神D2000m)を固めてみるのもアリかもしれない。この時期ならアメリカ勢、香港勢は参戦もしやすいだろうし、欧州勢も古馬の一部の参戦はない話じゃないだろう(超一線級の参戦は難しそうだが)。秋のJC開催開催案も2週くらい前倒しができれば香港の国際G1dayとの共同キャンペーンを打つことも可能となるし、もう少し海外の開催との関連性も持たせてみれば面白いんじゃないかと。

 ま、んなこと言っても、香港への短距離馬の流出を防ぐために阪神カップ(新設・阪神1400m定量G2)なんか作るような暴挙をしでかすような興行主には何を言っても無駄なんだろうけど。G1固めて同週開催ってのも、それぞれのG1単体での売り上げ減に繋がるとか言って嫌うんだろうし。てか、外国馬が毎年参戦するJCの売り上げが賞金や格の割に安いくらいだし、JRAは外国馬なんて来てほしくないとか思っているのかもしれないけど。
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