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■安田記念・府中マイルへの適性
 昨年の出走馬が11頭と大半を占めていた。実力拮抗、誰が勝ってもおかしくないようなメンバー。終わってみれば、昨年出走したメンバーの上位2頭で決まったわけで。

 圧勝したブリッシュラックは臨戦過程も問題なく、実力的にも争覇圏内に見えたが、2着のアサクサデンエンは臨戦過程からは不安要素も多く、昨年の安田記念以来入着もなくここでは厳しいようにも見えた。それがレースが終わってみれば上がり3F最速タイでの2着。

 最初に書いたように実力拮抗のメンバーで結果を出したのは、昨年から2年連続出走組の上位2頭。順調にここを迎えた者は1頭抜けた強さで勝利し、順調にここに臨めなかった昨年の覇者はそれでも2着を死守した。府中マイルで行われる安田記念への適性の高さが結果に結びついたとするのは飛躍だろうか。


■ラップ
 1000m通過は58.1秒と、馬場改修後の安田記念としては最も遅いタイムで通過する(過去2回は57.4秒と57.5秒)。しかし上がり3Fは最速の34.5秒(過去2回は34.9秒と35.1秒)。テンの3Fは最も遅い34.8秒(過去2回は33.9秒と33.7秒)。初めて後傾ラップになったことも含めて、今までとは違う安田記念の流れになっていた(にもかかわらず去年の最上位馬が1,2着ということはやはり府中マイルへの適性の高さ云々)。

 特徴的だったのは600m?1000mの2Fが過去2年と違い落ち着かず、そのまま最後の3Fも同じようなラップを刻み続けて、最後の1Fが12秒台に落ちなかったこと。いかにも府中マイル的なラップというよりも、1400mだとか1800mのレースで必要とされるような能力が問われるようなレースになった印象(あくまでも印象)。しかし結果を見るとこのラップの違いが結果に影響を及ぼしたのかと言われるとやや疑問。まあダイワメジャーが2着からさほど差のない4着しているというのをもって、充分影響あったと言えなくもないが、個人的には例年通りの流れになってもあれくらいはやりそうだと思っているので。

1頭ずつはまた↓で。
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■フジキセキ通信・6月4日号
 今週も未勝利で、これで2週連続勝ち星なし。ダンスインザダークが好調だったり、距離が伸びてきたこの時期になってからステイゴールドも好調ぶりを見せている分だけちょっと淋しいもんがある。

 今日も期待のプリンスコウベが直線で内を狙うも、前が開かないまま下がってきた先行馬の後ろで何もしないままゴールしたり。なんか歯車がずれている感じがする。

 安田記念にも一応1頭フジサイレンスを送り込んで最低限の仕事は果たしたものの、馬場掃除でおしまい。一応は同条件の重賞勝ちはあったのだが、ここではちょっと相手が強すぎた。

 降級までは我慢我慢かな。
第56回安田記念・ダイワメジャー
第56回安田記念・テレグノシス
第56回安田記念・オレハマッテルゼ
第56回安田記念・香港勢3頭

カンパニー 牡5
 14戦5勝 2着3回 3着0回
 1着:大阪杯G2・京阪杯G3
 2着:中山記念G2・京阪杯G3・ラジオたんぱ賞G3
 3着:なし


 3歳1月デビュー以来、まとめて使い込むことなく、長期休養するでもなく使われて、5歳でまだ14戦。3歳後半から4歳にかけて重賞に手が届かずで迎えた昨年の安田記念を5着。今年の安田記念にはふたつの重賞タイトルを手にしてやってきた。大きく変わったということもないが、勝ち切れる様になったことは間違いない。

 14戦中7戦で上がり3F最速をマーク、13戦までが上がり3Fで3番目以内に入っているほどで、典型的な末を生かすタイプ。しかし豪快な追い込み馬の印象は薄く、どちらかと言うと瞬発力でスパッとという表現が似合う気がする。

 東京競馬場での勝ちはないものの、左回りが苦手ということもなさそうだし、京都で好成績を挙げているように広いコースはいい。というかそもそも、コースを問わずに毎回レースの質にあった着順くらいに安定している。今回も得意の質のレースになるかどうか。

 キレを生かすタイプだが常に後方からレースをするので、ドスローの直線瞬発力勝負では最後届かないことがある。前傾ラップにも後傾ラップにも極端でなければ対応できるタイプなので安定して力は発揮する。ただ、テンと上がりを除く中間のラップが緩むタイプのレースではそれほどよくなく、逆にテンのラップから変わらずに中間のラップも緩まず刻んでいくペースだと特に強い。我慢比べのレースで息切れすることなく瞬発力で突き抜けるのが得意の型と言えるだろう。それならG1でも通用するのだが、そういうレースになりやすいのは1400mであったり1800mであったりなので、なかなかG1には縁のないタイプ。ちなみに改修後の安田記念は2年続けて中間少しだけ緩むラップとなっている。

 そうは言っても昨年との比較で一番評価を上げた馬であるのは間違いないので注意が必要。少々のラップ変動には対応できるようになっているかもしれない。ただ、赤字が入らなかったようにいまひとつピンと来ないのも事実。複勝圏内だが勝ち切る絵は見えないといったところか。
第56回安田記念・ダイワメジャー
第56回安田記念・テレグノシス
第56回安田記念・オレハマッテルゼ

 ブリッシュラック・ザデューク・ジョイフルウィナーの3頭の扱いについても一応。

 この中で日本でも走っているのが、昨年の安田記念に出走したブリッシュラック。今年もチャンピオンズマイルを快勝するなど、相変わらずの実力を発揮。またここはアジア・マイル・チャレンジ最終戦ということもあり、ここで勝利してのボーナスも当然狙っているだろう。本気度はかなり高いはず。

 昨年の安田記念でのレースぶりはスイープトウショウに勝るとも劣らない末脚で4着に突っ込んでくる衝撃的な走り。昨年の1着馬アサクサデンエンはその後はパッとせずの上に遠征帰り、2,3着馬は出走せずという状況ならば、今年最上位に推されてしかるべき存在。馬場、コースの適性は昨年証明、ペースも昨年と同様の前傾ラップのハイペースが予想されるのだから、軸に近いくらい強気に推しておきたい存在。

 ザデューク・ジョイフルウィナーは正直よく知らない。どっちかが昨年の香港マイルでハットトリックの2着だったかなんからしいんで、それなりに走れる能力はあるのだろうが。こういうよく知らない馬の場合には振舞い方がふたつある。知らないから全部買わないというのと、知らないから全部買っておくというやり方。どちらでもいいだろうが、ボックス買いをする人は点数増えるから買わない、軸を決めて流す人は点数それほど増えないから買うという振る舞いで基本的にはいいんじゃね? 知らんけど。個人的には馬場掃除だろうと思っているが。
第56回安田記念・ダイワメジャー
第56回安田記念・テレグノシス

オレハマッテルゼ 牡6
 27戦9勝 2着8回 3着4回
 1着:高松宮記念G1・京王杯スプリングCG2
 2着:京王杯スプリングCG2・東京新聞杯G3
 3着:阪急杯G3


 エガオヲミセテの全弟という血統、オレハマッテルゼという馬名。そして1000万下に出走し始めて視界に入ってくるようになったのが2004年2月からとくれば、私が注目してしまうのも仕方のないことで。この馬の活躍にどれだけ励まされたことか。

 そして迎えた昨年の京王杯スプリングC。期待を超える2着と大健闘。そしてその翌日早朝。『ほとぼりが冷めただろうから言うけど』という書き出しで始まるメールが届いたわけだったりする。それで1週間なんやかんやであれやこれやで。不思議なもんである。だが、そのなんやかんやであれやこれやがあってからこの馬のことはまったく見なくなっていたら、今年遂にG1制覇までしやがりやがって。言葉にならない微妙な想いでこの馬を見つめている今日この頃。

 さて。この馬の話をしよう。おそらく1番人気に支持されるだろうが、おちついてこの馬の全成績を眺めてみれば、その実力と比して過剰人気というのは間違いない。実力的にはインセンティブガイアルビレオ辺りと大差ない程度だろう。

 京王杯スプリングCはスローの前残り+トラックバイアスによる結果。インを突いて伸びてきた=同じコース取りでトラックバイアスの影響を無視できるインセンティブガイと2馬身差。スローペースを後方に位置していたインセンティブガイと2馬身。つまりこのレースで見るべきところは59kg克服ということくらい。それ以外は特に驚くこともない普通のレース。テレグノシスが後方かつ大外かつ58kgという条件で伸びてきたことに注目するレース。

 高松宮記念はあからさまな低レベルメンバー+テンが速くならずスプリント質の薄いレースになってくれたことがオレハマッテルゼに有利に働いた。それで勝ち切ったことは褒めていいが、あのレースなら争覇圏内というのは驚く話ではない。

 このようにG1、G2を近2走で連勝しているために人気になってしまっているが、どちらもレースの格に見合った内容を勝利しているわけではないのだ。過剰人気も仕方ないところではあるが、これではいかにも危険な人気馬ではないだろうか。

 また、この馬は前傾ラップのレースではあまり成績を残せていないというのも気になるところ。条件戦まで含めれば前傾ラップのレースでも連対したりはあるのだが、それらはどちらかというと後ろの馬が弱いから追い込めなかっただけで、オレハマッテルゼが果敢に先行して踏ん張ってというレースではない。

 オープン昇格後のレースで前傾ラップのレースは安田記念と阪急杯。安田記念の11着は問題外にしても、阪急杯の3着はなかなか粘っているようにも見える。しかしこれもよく見ると単勝151倍のスナークスズランがテンでオレハマッテルゼよりも前に行きながら、同じような上がりでまとめて1/2馬身差の4着と粘っているレース。これも後ろが追い込めなかっただけで自分が粘ったレースとは言いがたい。

 安田記念は毎年前傾ラップになるレース。今年は有力馬に先行馬が多いのもあってなおさら確実に前傾ラップとなることだろう。そこで踏ん張れるレースができる馬でなければ争覇圏内は厳しいとすると、オレハマッテルゼはちょっと適性が低すぎるんじゃないだろうか。もっとスタミナの必要とされないレースへの適性を感じる。
第56回安田記念・ダイワメジャー

テレグノシス 牡7
 32戦5勝 2着5回 3着5回
 1着:NHKマイルCG1・毎日王冠G2・京王杯スプリングCG2
 2着:安田記念G1・毎日王冠G2・京王杯スプリングCG2・スプリングSG2
 3着:ジャック・ル・マロワG1マイルCSG1・京王杯スプリングCG2(2回)


 7歳になる古豪。追い込み直線一気のスタイルで重賞戦線の主役を長く演じてきた。G1勝利は3歳春、それ以来はG1タイトル獲得になかなか手が届かないものの、ジャック・ル・マロワでの3着を含むマイルG1で入着を3度。安田記念でもツルマルボーイの2着があり、今回も有力馬の1頭としての出陣。また、京王杯スプリングCには4度出走してすべて入着という非常に珍しい記録も持っている。

 入着した重賞を見ていくと相当の名馬のようにも見えるが、掲示板を外すレースも多く案外安定感のない成績。好走条件はこれまた分かりやすく、トニービン産駒らしく東京競馬場を得意としている。東京競馬場ではキャリアの半分である16戦を走り、4勝・2着4回・3着2回という成績。その他の競馬場での成績が16戦して1勝・2着1回・3着3回なのだから、これだけ分かりやすい馬もほとんどいない。

 また、どんなレースでも大外を回すレースのみなので、トラックバイアスの影響を強く受ける。最近の府中は馬場が渋ってから回復する時に、内から良くなっていくというのがあからさまなので週末の天気が注目されたが、無事に晴れのまま本番を迎えられそうなのはこの馬にとっては良い材料。Bコースに変わるとはいえ、先週の馬場が回復する前のレースを見ても外がそれほど伸びないというわけではない。自信を持って推せる1頭。

 バランスオブゲーム辺りに食指が動いてしまいそうな今年のメンバーならば、実績はダントツ、実力もワンランク上。いつも東京競馬場でならば上がり最速に限りなく近い脚を安定して使ってくる。前に行く馬に人気が集まりそうなのもあり、全馬早めスパートしたところを最後に届くシナリオが描けそう。

ダイワメジャー 牡5
 15戦4勝 2着4回 3着1回
 1着:皐月賞G1・マイラーズCG2・ダービー卿CTG3
 2着:マイルCSG1・中山記念G2・関屋記念G3
 3着:スプリングSG2



 最近勢いがある5歳世代の皐月賞馬。先行して直線では一瞬の脚で後続を突き放し、そのままゴールまで駆け抜けるレースを得意とする。基本的にはスピードとパワーに物を言わせるタイプ。ペースは問わない。

 この馬の最大の特徴は、どのレースでも大体後方から行った上がり最速をマークした馬よりも、0.5秒から1秒遅いくらいの上がりでまとめることができるということ。ノド鳴りの影響があった3歳時のオールカマーと天皇賞を除くと、ほとんどのレースで自分の力を常に発揮しているのが分かる。

 0.5秒から1秒というブレは、ペースよりもコースの影響、それも他馬が影響受けるからと考えていい。前有利のスローペースでも最速上がりは記録できない。直線が短く比較的小回りの阪神・中山では、直線が広く長い東京や京都よりも追い込み勢が上がりを出しにくいため、上がり最速から0.5秒前後の遅れで上がりをまとめることができるので、そのまま押し切るスタイルが好成績に繋がっている。

 今回の安田記念は東京競馬場のため、上がり最速馬からは上がりだけで1秒前後の遅れを取ってしまうだろう。また安田記念は前傾ラップになりやすいので、レースの上がり3Fは35秒前後と予想される。ダイワメジャー自身もおそらく35秒くらいで、追い込んで上位にくる馬は34秒ちょうどくらい。どうもゴール前でちょうど差されてしまいそう。

 ヒモ候補といったところ。

 あ、今週は週末までずっと晴れるらしいので、先週までのようなトラックバイアスはないかと。Bコースに変わるということで内が伸びるというのは少しはあるだろうが。先週までは外が伸びない上に内が伸びるという超内有利だったが、今週は外よりは内が伸びるという程度の普通に内有利って感じで捉えたい。
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