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 今日もなんとか3頭ほど。当日までにあと2頭くらいと考えるが妥当かなぁ。ほんでもってこの馬については少々ファンのひいき目が入ってる可能性あるんでアテにしないように。


■ゴールデンダリア

ゴールデンダリア
 牡3 栗毛 2004年5月4日生
 父:フジキセキ
 母:ナイストレビアン(父:ノーザンテースト) 
 戦績5戦[3-1-1-0]
 1着:プリンシパルSOP
 2着:特になし
 3着:特になし


 ノーザンテースト最後の大物(笑)だとかプリンシパルSの勝ち馬(笑)とか関東の秘密兵器(笑)とか色々と言われているが、今年のダービー最大の伏兵。なんせ一線級との対戦がなく力関係が一番分かりにくい馬だから。

 栗毛ということでノーザンテースト最後の大物とか言われるのだが、あまり知られていないが実はフジキセキ産駒で獲得賞金トップ10のうちカネヒキリ・ダイタクリーヴァ・テンシノキセキ・コイウタ・タマモホットプレイ・マルカキセキと6頭が栗毛(コイウタは栃栗毛)で、フジキセキ産駒の大物には栗毛が多い説が密かにあったりする。傾向と呼ぶのもおこがましい程度の話だがゴールデンダリアが栗毛というのもファンからすれば期待感溢れる話なのだ。

 関東の秘密兵器(笑)というのも関西の秘密兵器(笑)と言われダービー馬になったフサイチコンコルドのような存在もあるので気にしない。てかコレは何の理由もなく雰囲気での呼称でしかないし、気にする方がアホってもんだ。

 そして最大の要所であるプリンシパルSの勝ち馬(笑)という部分。確かにダービーの前哨戦でプリンシパルSだけが飛び抜けてダービーに繋がっていないという過去のデータは残っている。だが、そもそもプリンシパルSがダービーに繋がらない最大の理由は、1週前に青葉賞という本番と同じ条件のトライアルが関東にあり、関西馬には関西で京都新聞杯というG3の前哨戦があるためで、有力馬であればあるほどわざわざ本番までの間隔が詰まってしまうプリンシパルSに出走してこないから。出走馬に本番でも期待されているような有力馬がいないのだから、本番での成績がふるわないのも当たり前の話だ。

 それではそんなレースに出走してきたゴールデンダリアも期待できないんじゃないかという話になりそうだが、この馬の場合は関東馬でかつ500万下を勝ち上がったのが青葉賞の2週前だったことが理由で、青葉賞でも京都新聞杯でもなくプリンシパルSを選んだというだけの話。もっと早く500万下を勝ち上がれていれば青葉賞を選んでいた可能性は充分あるだろうし、関西所属なら京都新聞杯に回っていた可能性は高い。それでプリンシパルSを選んだだけと考えれば、他のプリンシパルS出走馬と同列に論じるのは危険ということは分かってもらえるだろう(っつーか昨年のスイートピーSとかあんだろって言えば話が速い)。

 デビュー戦から34秒台の末脚を使い続けてトライアルに辿り着いたわけだが、出世が遅かったのもあり一線級との比較が難しいところ。だがそのトライアルの内容が他のトライアルと比較しても非常にいい内容だった。

 2F目から11.6-11.8-11.5と速いラップを並んだ前半を離れた5番手追走、中盤も12.7-12.6と12秒台後半のラップは2度だけ。更には上がり4Fが12.1-11.2-11.5-11.9と12秒台前半1回・11秒台後半2回・11秒代前半1回とまとまっているにも関わらず、4番手から持ったままで抜け出したプラテアードを軽く交わして1馬身3/4差をつけての快勝。これは非常に内容の濃いラップだ。

 ヒラボクロイヤル・タスカータソルテの項でも書いたように、ダービーでは中盤で12秒台後半を刻むのは向こう正面で1,2度くらいのもの。それでいて上がりが12秒台前半以下のラップで上がり4Fをまとめることが求められる本番に対して、プリンシパルSはそのリハーサルとしてこれ以上ないラップを刻んでのレースだったわけだ。

 また、ゴールデンダリアは本番で中団からやや後ろ目に位置することが想定されるが、その点を考えてもプリンシパルSの最後1Fが11秒台でまとめたことは高く評価できる部分。府中の長い直線では最後の1Fで先頭が入れ替わってしまうことが容易に想像できる。前が踏ん張って12秒台を刻んできても11秒台の脚を使えれば最後の最後で交わすというシナリオを夢見ることができる。

 前哨戦での勝ち馬3頭の中で、最も本番に繋がるレースができたのはプリンシパルS勝ち馬ゴールデンダリア。それでいて例年通り人気はヒラボクロイヤル・タスカータソルテよりも下が想定されるのだから、前哨戦組の中では一番旨みがあるのは間違いない。実際にフサイチホウオー相手にどこまでできるのかは走ってみないと分からないが、期待値と「分からない」の夢の大きさならこの馬を選ぶのが面白い。

 ここまでの5戦で最も内容の濃いレースだったプリンシパルSで初の33秒台の脚を繰り出したのだから、充実度・上昇度も文句なしだろう。もちろんコース適性も心配はない。ただ、相変わらず気にしているらしいソエとデビュー以来減り続けている馬体重(親父はデビューから4戦で36kgも増えたのに)だけが気になる。当日の状態面だけが鍵か。

 もちろんダービーで終わる馬ではなく、秋以降にこそ大きな期待がかかるのは言うまでもない。
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 平日にこれだけ更新するのっていつ以来なんだろうと思いつつ、やっぱりダービーはテンションが上がるというか楽しいなぁと。それがフジキセキ産駒が出走しているからってのもあるのかないのか分からないけど、今後はまた競馬を広く眺めてみてもいいかなぁって気分になりつつ。


■タスカータソルテ

タスカータソルテ
 牡3 黒鹿毛 2004年5月20日生
 父:ジャングルポケット
 母:ブリリアントカット(父:ノーザンテースト)
 6戦[3-0-0-3]
 1着:京都新聞杯G3
 2着:なし
 3着:なし


 ジャングルポケットが送り出す2頭目。前身京都4歳特別時代から見ても京都新聞杯もまたダービー連対馬を送り出してきた重要なトライアルで、今年の勝ち馬も一応見ておく。

 前走での勝利は個人的には驚きだった。弥生賞と毎日杯で完全に化けの皮がはがれてしまったという典型だと思っていたのだが。正直重賞戦線に顔を出してくる器じゃないんだろうと思い込んでいた。

 京都新聞杯での勝利は相手関係が軽くなったこともあるが、それにしても1着まで来たことを考えるに弥生賞と毎日杯が本当の姿ではなかったと結論付けるのがよさそうだ。前走での姿がこの馬の本当の姿なのだろう。

 ここで問題にすべきは本番で本当の姿を見せることができるかどうか、また本当の姿を見せたところで勝負になるのかどうかという2点。

 弥生賞と毎日杯での惨敗と京都新聞杯の違い。これが競馬場の違い=坂の得手不得手やコースの広さの違いによるものだとすれば、東京コースが力を発揮できる条件でも不思議ない。東京コースは本番で初経験の形になりデータが少ないので積極的に結論付けることはできないものの、力が発揮できても不思議ないと考えるくらいなら問題ないか。

 それでは本当の姿でダービーを走った時に通用するのかどうか。京都新聞杯では上がり4Fが12.1-11.3-11.8-12.2で、12秒台前半2回・11秒台後半1回・11秒台前半1回と4Fに渡って長く脚を使いつつ1Fだけ11秒台前半が入っている形となったところを、中団後ろにつけて差し切っているというのはいかにもダービーに向いた脚を使えそうで好感が持てる。上がり3Fでまだ33秒台を記録したことがないだけに、より瞬発力勝負になってしまうと不安が残るものの基本的には勝負圏内と言えるだけの脚を持っていると考えられる。

 しかし、その東京新聞杯も道中のラップがやや評価を下げてしまう要因になる。青葉賞と違い13秒台を刻んだところこそないものの、3F目から落ち着いて12.5-12.7-12.5-12.9-12.7と12秒台後半を5Fに渡って刻んでいる。オークスなら2角付近でペースがグッと落ちて12秒台後半が道中何度も刻まれることはあるのだが、同じ東京2400mでもダービーでは向こう正面で12秒台後半に落ちることはあっても2角付近でオークスほどペースの落ち着きがないことが多い。少なくとも12秒台後半が5Fに渡って連続して刻まれるような落ち着いたラップになることは殆どない。

 タスカータソルテが京都新聞杯と同じラップを刻んでいるようだと、勝負どころですでに前は届かないほど遠くに行ってしまう形になるだけ。それでは最後の追い込みにかけて漁夫の利を狙う形しかなくなってしまうわけで。そうなった時には33秒台の脚を見せたことがないだけに期待が薄くなってしまう。だからと言ってダービーのラップにあわせてしまうと、京都新聞杯と同様の脚が使えるかどうかは分からないわけで。

 積極的に消せる要素こそ少ないものの、ヒラボクロイヤルとの比較ではまだタスカータソルテの方が「分からない」と言える部分が多いだけに馬券対象に推せるといったところか。鞍上が豊に替わる分だけ勝利に近づいた&人気的に旨みが減ったと相反する要素も持っているだけになんとも扱いにくいところ。印で表せば「△」の1頭というところか。遅生まれの分だけもう少し先を見てみたい気もする1頭で、ダービーで馬券を狙う馬でもないようにも思えるが……。
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 編集中のやつがひとつ消えて(ダービーと無関係)とんでもなく凹んでいる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。当日は天気もよくダービーらしい熱い一日になりそうですね。もちろん私は馬券を握らずゴールデンダリアを応援するつもりです。


■ヒラボクロイヤル

ヒラボクロイヤル
 牡3 黒鹿毛 2004年3月15日生
 父:タニノギムレット
 母:マーズヴァイオレット(父:Mr.Prospector)
 戦績:10戦[3-5-1-1]
 1着:青葉賞G3
 2着:毎日杯G3
 3着:特になし


 少しだけシンボリクリスエスな戦績でここに臨んできたタニノギムレット産駒。同父の産駒が複数頭この舞台へと歩を進めてきたが、ローテーション的に最も期待感あるのはこの馬とされるのではないだろうか。

 青葉賞ではダービーでよく見られる後ろから差し切る形で勝利。青葉賞自体がここ最近では本番へ直結しているところがあり、すでに実績のある上位人気に続く4,5番人気が予想される。

 しかし青葉賞のラップを見ると今年はさほど本番で期待感があるようなものでもなかったのも事実。4F目から9F目にかけて12.6-12.5-12.4-13.0-13.0-12.4とゆったりとしたラップを刻んでいながら、上がり3Fでは一度も11秒台前半を刻まず最後1Fでは12秒台に落ちている。ヒラボクロイヤルが34.4秒の上がりで差し切れたのは前が不甲斐なかっただけではないだろうか。

 スローを後ろから差し切ったことは評価すべきではあるが、あくまでも青葉賞のメンバーで差し切れただけという印象。相手が強くなる本番で青葉賞と同じ脚を使っても足らないだろう。同じ東京2400mという舞台の青葉賞でこの結果だっただけに、本番での上積みもちょっと期待感に欠けるところがある。

 また毎日杯での2着に関しても、勝ったナムラマースより後ろの位置取りから0.1秒劣る上がり3F。そもそもナムラマースが先の皐月賞回顧やフサイチホウオーの項で、力差を見せ付けられた側に入ってしまっている1頭なだけに、単純なものさしでヒラボクロイヤルを比較してもフサイチホウオーから大きく落ちる。

 青葉賞のメンバーで最上位の評価はできてもそれ以上の期待をかけるのは酷。「もしかしたら」「新鮮味」というキーワードにも引っ掛かってこないだけに食指は動かない。それでも展開次第では届かず3着までならない話でもなさそうなので、3連単の3着付けに含める程度ならいいだろうが、人気との折り合いを考えてもちょっと期待値が低すぎる。馬券的には敬遠したい1頭。
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第74回東京優駿・フサイチホウオー

 今日中に2頭目に辿り着いた自分を褒めてあげたい。


■アドマイヤオーラ

アドマイヤオーラ
 牡3 鹿毛 2004年2月19日生
 父:アグネスタキオン
 母:ビワハイジ(父:Caerleon)
 戦績:5戦[3-1-0-1]
 1着:弥生賞G2・シンザン記念G3
 2着:中京2歳SOP
 3着:なし



 皐月賞1番人気。最速タイの上がりで追い込むも勝ち負けには加われず4着まで。

 無敗の4戦4勝で引退した父の2年目産駒で、2戦目で強い牝馬に遅れを取るもののその後重賞を連勝、1番人気で迎えた皐月賞で敗戦、そしてダービー。フジキセキファンにはダイタクリーヴァに見えて仕方ないんだが、だからってこの馬が2400mでどんな走りをするかってのとは別問題。

 皐月賞時点では数少ないフサイチホウオーと未対戦の有力馬というのもあって1番人気に支持されたが、フサイチホウオーよりも後ろにつけてフサイチホウオーよりもスムーズに4角を回って、それでいてこちらは勝ち負けに加われず数字の上でも互角までの末脚。さすがにフサイチホウオーより上の評価を下すことはできない。

 また本番直前での乗り替わりというのも決してプラス材料には働かない。新たなパートナーの岩田も過去に乗ったことがあるのは救いだが、日本で一番ダービーを勝っている騎手が降りてしまうのは痛い。ダービーの勝ち方を知っている騎手とダービーの勝ち方を知らない騎手は同様に見ることはできない。最低でもフサイチホウオーより上に来なければダービー馬にはなれないわけで。武ならばアドマイヤベガを再現できていたかもしれないだけにこの乗り替わりは痛い。

 勝つためのシナリオは先にも書いたようにアドマイヤベガと同じシナリオくらいか。フサイチホウオーが自力で勝ちに行った時に動かず、脚をためて一瞬で外から交わせるかどうか。ハーツクライまで走れてもフサイチホウオーキングカメハメハくらい走ってしまうとどうしようもないだろう。

 ヒモ候補としてなら否定する材料はないがそれにしても魅力がちょっと足りない。弥生賞で初めてそこそこのラップを経験したが、そこでの末脚がそれほど余裕があるものには見えなかったというのもある。フサイチホウオーと違って力を出し切れば後続を離してゴールに入るタイプではないかと思っているだけに、あの着差はそのままあの日あの時点での実力だったのではないかな、と。

 人気との折り合いで判断したいところだが、積極的に推せないヒモ候補という位置付けか。
第74回東京優駿・皐月賞の復習

 ということで1頭ずつ。何頭いけるかはモチベーションがどこまで続くか。ぶっちゃけ今年のダービーはゴールデンダリアがんばれ以外のことは頭の中にあんまないもんで。

 あ、各馬のプロフィール内ではJPN1=G1扱いします。


■フサイチホウオー

フサイチホウオー
 牡3 鹿毛 2004年2月16日生
 父:ジャングルポケット
 母:アドマイヤサンデー(父:サンデーサイレンス)
 戦績:5戦[4-0-1-0]
 1着:共同通信杯G3・ラジオNIKKEI杯G3・東京スポーツ杯2歳SG3
 2着:なし
 3着:皐月賞G1


 1番人気が予想される今年の大本命候補。父に似たローテーションでここまでやってきて、皐月賞2番人気に推されて1枠1番スタートミスで3着まで見事にトレース。あとは大外枠をゲットするだけなんて言われてる。

 東京コースが合うというのは父ジャングルポケットの現役時のイメージ+祖父トニービンの産駒の傾向によるもの。まだジャングルポケット産駒の傾向は語れるほどサンプルがあるわけでわない。この馬自身は東京コースで重賞2勝挙げているのだから大丈夫とは思うが。

 第74回東京優駿・皐月賞の復習でも書いたように、皐月賞組の中では実力は抜けていると考えていいだろう。皐月賞までは僅差で勝利を続けていたことと、負かした相手がその後にトライアルで活躍して世代上位の実力を証明すると同時にクラシック前の成長も見せていたことにより、強いのだろうが抜けた実力はないだとか、叩き合いになれば強いメイショウサムソンのようなタイプと思われていたところもあった。しかし皐月賞ではそれまで僅差で負かした相手たちが何もできない中で、この馬は極限の末脚で追い込んでこれたことで、僅差での勝利はこの馬がシンザン・テイエムオペラオータイプであったことによるものだと証明されたと言っていい。

 過去に対戦した馬との比較では、皐月賞で同じ上がりを使ったアドマイヤオーラと、ハナ差ながらも先着されたヴィクトリー・サンツェッペリンを除いて、現時点では逆転しようもないくらいはっきりとした実力差があると言っていいだろう。

 ペース適性に関してもほぼ問題ないタイプ。ここまでは激流のようなラップを経験したことはないが、無理に前を追わなくとも33秒台も出せる末脚があるし、皐月賞以前はむしろ好位につけて前を射程距離に収めてレースを進めていた馬なので、再び皐月賞のようなペースになったところで取りこぼしはないだろう。このことからも先に挙げた3頭との比較でも自在性の分だけ上位と評価できる。

 本番では単純にもっと強い馬が存在しない限りは磐石に近い。もしくは同程度の実力の馬が自分のより得意な展開でレースを進めることができた時のみ。それで負けたとしても複数頭に敗れることは考えにくく、連複の軸としてこの馬以外を挙げるのは困難か。
 今回は春先のやり方に戻すイメージで。予想的意味合いを薄めて、単純に馬解説に寄せるというか。

 数頭しかやらないことの言い訳でもあり、エリザベス女王杯で予想が思いっきり外れたことがショックだったからでもあり。

 私は大人しく条件戦ダートの予想しておくのがお似合いっぽい。


■ロジック

ロジック 牡3 黒鹿毛 2003年3月17日生
 11戦[3-2-3-3]
 1着:NHKマイルCG1
 2着:アーリントンCG3
 3着:NZTG2・シンザン記念G3


 アグネスタキオン初年度産駒にして初G1勝ち馬。2歳デビュー前から評判が高く、短距離で常に一線級の走りをしながら勝ちきれなかったものの、G1の舞台で見事に勝利した。

 サンデーサイレンス産駒種牡馬の初期産駒で母父サクラユタカオーというのはダイタクリーヴァと被るイメージがあるなぁと個人的に思っていたが、残した実績を見ると真逆だったりする。前哨戦などは確実に勝利するも本番では惜しくも2着に甘んじたダイタクリーヴァに対して、前哨戦では好走止まりも本番で素晴らしい走りを見せてG1戴冠したロジック。ファンの欲目とかじゃなく、ダイタクリーヴァの方が強かったと思うが、名が残るのはロジックの方というのにはちょっとだけ嫉妬心。

 キレが足りず早い上がりが使えない典型的タイプで、上がり3Fは35秒台。今年上半期までの戦績で、レベルが保証されているとみなせるオープンクラスで残した成績を以下で振り返ってみる。

5着(0.6差) 37.4-35.3 35.4 東京優駿
1着(0.0差) 34.2-35.7 35.0 NHKマイルC
3着(0.2差) 34.6-35.7 35.2 NZT
2着(0.6差) 35.1-35.6 35.3 アーリントンC
3着(0.5差) 35.6-34.7 35.1 シンザン記念
2着(0.0差) 34.3-35.9 35.3 さざんかS
3着(0.9差) 36.6-34.4 34.8 萩S

 左から順に、着順(着差)・レースのテン3F?上がり3F・自身の上がり3F・レース名となっている。

 着順だけで見ていくと一線級の走りをするも勝ち切れないということしか浮かび上がってこないが、着差とレースのテン3F・上がり3Fに注目するとハッキリした傾向が現れる。

 テン3Fと上がり3Fで、テンの方が1秒くらい速い前傾ラップと、上がりの方が1秒くらい速い後傾ラップとに分けると、着順はどれも似たようなものながら前傾ラップでは勝利もしくは1着馬と着差のない上位入線ばかりであり、後傾ラップでは1着馬から離された上位入線ばかりであることが分かる。唯一の例外はテンが0.5秒だけ速かったアーリントンCで0.6差というのがあるが、それ以外の前傾ラップではすべて0.2秒差以内、後傾ラップでは0.5秒差以上でゴールしている。

 これをもっと分かりやすくすると、アーリントンCを除くとレース上がりが自身の上がりよりも速い時には上位に離され、遅い時には上位とほとんど差のない競馬ができるということになる。そしてロジック自身はラップに関わらず常に35秒台前半の脚を使っているわけで。

 まとめると、ロジックは常に35秒台前半の脚を使い、前傾ラップを得意とするということになる。

 秋になっての2走もイーブンラップと極端な後傾ラップで、自身の上がりよりレース上がりが速いレースになってしまい、この馬に得意なペースとはなっていない。それ以外にも休み明けの影響や馬体重の急激な変動も敗因として挙げられるので、何が敗因とは言い切れないというのもあるが。

 ただ、毎日王冠では惨敗を喫したものの、カシオペアSでは極端な後傾ラップの中で着順こそ8着ながら着差は0.5秒と大きいものではなく、馬体重は依然春より大幅増だが体調面では毎日王冠より上向いているのは間違いない。

 そして過去のマイルCSを振り返ると前傾ラップの方が多く、レース上がりも35秒台のものが少なくないわけで。今年もステキシンスケクンがレースを引っ張り、有力馬がダイワメジャーを筆頭に先行勢に多いことからも、前傾ラップとなるのは免れないだろう。そうなれば、勝ち切ることは難しくとも、先頭と差がなくゴールして馬券圏内に入ってくる可能性は充分に考えられる。

 今後もペースに左右されるため、安定した結果を残すことは難しいだろうが、同期同路線にステキシンスケクンがいることはこの馬にとって助けとなるかもしれない。展開が向けば重賞をひとつふたつは重ねるチャンスもあるだろうし、僕らのウインガーことウインクリューガーのようにはならないんじゃないかと。
第31回エリザベス女王杯:カワカミプリンセス
第31回エリザベス女王杯:サンレイジャスパー
第31回エリザベス女王杯:アサヒライジング
第31回エリザベス女王杯:フサイチパンドラ
第31回エリザベス女王杯:アドマイヤキッス
第31回エリザベス女王杯:ヤマニンシュクル

 よーし、ようやく最後の1頭だ。


■スイープトウショウ

スイープトウショウ 牝5 鹿毛 2001年5月9日生
 18戦[8-2-1-7]
 1着:宝塚記念G1・エリザベス女王杯G1・秋華賞G1・京都大賞典G2
    チューリップ賞G3・ファンタジーSG3
 2着:安田記念G1・優駿牝馬G1
 3着:ローズSG2


 2000年代入っての最強牝馬。わがままなところがあるおてんば娘ながら、レースぶりはどんどん大人びてきている。その豪脚が炸裂したら、このメンバーじゃ相手にならないだろう。

 コース適性は証明済み。ラップも極端な瞬発力勝負じゃなければ問題ない(それもクリア気味だし)。もしこの馬を外そうと言うのなら、それはただの宝くじ気分か、100万馬券希望者か。あ、パドック派だったり調教派だったりもあるか。ただ、実力が発揮しやすいこの条件で実力を発揮する前提で物事を考えると、この馬に勝てる牝馬なんてそうそう出ないもんだろう。

 てかよ、今回のメンバーの中で誰がG1でのゼンノロブロイ・ハーツクライ・リンカーンをまとめて面倒見ることができるよ。昨年のオースミハルカを差し切れるよ(衰えていたわけじゃないアドマイヤグルーヴが全然届かなかったことも思い出して)。距離不足の安田記念でサイレントウィットネス・ブリッシュラックに先着したことさえも、この馬の驚異的パフォーマンスを語る上では忘れられかけてるくらいだ。他の牝馬がそんなことしたら、その1戦だけで素晴らしいパフォーマンスを見せた名牝扱いになるんじゃないか?

 スイープトウショウはそのすべてをフロックではなく実力でやってのけた。それって、めちゃめちゃ強いってことじゃん。

 てなわけで、この馬がこの舞台でこの相手で2番人気ってのは、どう考えてもおいしいとしか思えないわけで。そりゃ軸にして勝負するには充分でしょう。
第31回エリザベス女王杯:カワカミプリンセス
第31回エリザベス女王杯:サンレイジャスパー
第31回エリザベス女王杯:アサヒライジング
第31回エリザベス女王杯:フサイチパンドラ
第31回エリザベス女王杯:アドマイヤキッス

 風も強いですね。木枯らしさんですかねぇ。


■ヤマニンシュクル

ヤマニンシュクル 牝5 黒鹿毛 2001年4月1日生
 18戦[4-3-4-7]
 1着:阪神JFG1・中山牝馬SG3
 2着:秋華賞G1・クイーンS
 3着:桜花賞G1・チューリップ賞G3・クイーンSG3・札幌2歳SG3


 ここ最近奮わない感じの古豪。ってかG1勝ち馬。ちょっと昔の名前で出ています的な感じはある。

 だが、重賞で3着以内に入ること8回という実績は馬鹿に出来ない。約1年の休養があったことを差し引いて、来年の今頃にこれだけ重賞入着実績が派手になる馬が今年の3歳勢で何頭いるだろうか。そう考えると基本的に実力上位と考えなければならないのは明白。

 そこでここ最近の不振を見て評価を下げるというのなら一応筋は通っているし、アリっちゃアリだと思う。だが、少しだけ但し書きを付けていくと不思議なことに結構な好成績に見えなくもないのだから面白い。

 前走府中牝馬S。極端な後傾ラップで中団後方につけるこの馬の位置取りでは33秒台前半の脚が必要。基本的にイーブンラップ?やや後傾ラップの展開を中団から34秒台の脚で突っ込んでくるのがこの馬のスタイル。そもそもがこの馬の出番じゃないレースだったということで、ノーカウント。

 その前のクイーンS。極端な前傾ラップを後方から道中位置を押し上げていって2着。自分だけは全然先頭のペースとは関係ないイーブンラップの中でレース進めましたといった感じのレースで見事2着好走。

 その前のマーメイドS。ハンデ軽い馬が上位を独占するという特殊なレース。トップハンデのこの馬が追い込めなかったのも仕方ないこと。ハンデ2番目だったマイネサマンサが4着に食い込んだのも、ただ前でレースを引っ張ったから粘り込めただけ。特殊すぎるレースで不利な条件だったのだから、ノーカウント。

 その前のヴィクトリアC。上位はすべて33秒台の脚を使った馬での決着となった後傾ラップ。レース上がり34.3秒じゃこの馬の出番がないのもやむなし。また、馬場も特殊なもので外差しはまったく効かなかったレースなので、ノーカウント。

 その前の中山牝馬Sは見事な勝利、京都牝馬Sではまたしてもレース上がり34.3秒の展開に苦しめられて4着(つっても0.1秒差)、鳴尾記念は牡馬相手な上に前で決着する行った行ったの競馬の中での敗戦。そして昨年のエリザベス女王杯では11ヶ月ぶりの実戦であわやアドマイヤグルーヴを交わそうかという走り。

 ほらビックリ、昨年の復帰以来一度も凡走することなく、なんとも素晴らしい結果を残しているってのに非常に近い。人気なさすぎってのは間違いない。ただ、本番も後にノーカウントされるレースとなる可能性は否定できないけどね。これだけノーカウントされるってのは、それだけ注文がつく馬=弱い馬って考えも否定できない。

 だとしてもここは3頭選ぶ馬券のお供には絶対入れておきたいところかな、と。
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