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2006年05月の記事一覧
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メイショウサムソンとディープインパクトと宝塚記念 
2006.05.30.Tue / 19:18 
2冠馬メイショウサムソン元気に凱旋…宝塚記念は回避:SANSPO.COM>競馬
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200605/ke2006053006.html


 メイショウサムソン陣営はどうやら宝塚記念には興味を示してない模様。瀬戸口調教師ならばと思っていたのだが、どうやらネオユニヴァースの時には社台の強い意向ってやつだったのだろう。それともわざわざ宝塚記念出走に関しての記事が出ているくらいだから、瀬戸口さんはディープインパクトがいなければ出走しようという意思はあったのだろうか。

 ディープインパクトみたいなのがいるってのに進んで出走する方がおかしいと考えるのが普通なのかもしれない。しかし、相手が3冠馬ならこちらも2冠馬。未対戦の相手。

2冠馬メイショウサムソン元気に凱旋…宝塚記念は回避:SANSPO.COM>競馬
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200605/ke2006053006.html

なお同厩舎の3年前の2冠馬ネオユニヴァースは同年の宝塚記念に出陣(4着)しているが、サムソンは「強い馬(ディープインパクト)がいるし、そういう話はない」と、瀬戸口師が否定した。

 陣営からのこの発言はちょっと残念。そりゃ個人的にもディープインパクトの方が強いだろと思ってはいるのだが、一番味方すべき人間がそういうことを言っちゃいけないんじゃないかと思うのだが。ダービー終了時点では無敗馬と5敗馬の違いはあれども同じ2冠馬。相手に敬意を表するって意味があったにせよ、もう少し自分の馬にも敬意を表してほしい。

 先日今年初戦を圧勝で飾ったハリケーンランが出走予定の’キングジョージ’にも、欧州各国の3歳最強クラスからの出走はあるだろうし。これだからいつまでたっても宝塚記念は格が上がらず、中途半端な位置付けのままなG1なんだよなぁ。

 あ。中途半端な位置付けのG1だから出走しないのか。納得。


■反省
 さっき昨日のエントリを読み直してみて自分でも驚いたのだが。アレ、まったく日本語になっていない恥ずかしい代物だね。ここ1,2年では書いたことのないような酷い文章。あんなものを読ませてしまったのかと思うと反省しきりです。精神的に少々疲れているということにしといて勘弁してください。
雨のち晴れ、日本ダービーである、一応 
2006.05.29.Mon / 23:09 
■第73回東京優駿
 昨年とは打って変わって混戦模様のダービー。単勝オッズを見ても頭ひとつ抜け出すようなカリスマ性を持った馬はいないようで、ディープインパクトきっかけで競馬を見始めた人にはなんともつまらないダービーになってしまったのではないかと。午前中の雨もあり、入場者数も伸び悩んでいた。売り上げに関しては目黒記念の存在を無視できるのかどうかがわからない(検証してない)ので、ここではとりあえず入場者数が減った分だけ減ったんだろうとしておく。

 そもそも上半期はクラシックの話題で一色、下半期が古馬戦線に注目が集まるというのが例年の傾向だが、今年はドバイに始まって’キングジョージ’やら凱旋門賞やらとディープインパクト・ハーツクライを中心に古馬の海外遠征で話題が盛り上がっていた。そこに時代錯誤な泥臭いヒーロー・地方競馬の星ことコスモバルクが、時代の最先端を行くレース選択で競馬史に残る偉業を達成したり、海外遠征の怖さを改めて感じさせたりと、古馬陣が史上稀に見るほど層が薄いくせに話題独占してしまう。

 加えてクラシック戦線では牡馬の主役となる予定だった派手な血統のフサイチ・アドマイヤ冠を抑えて皐月賞を制覇したのが地味な血統のメイショウ冠。その背景には馬はデビュー10戦目、騎手はデビュー22年目での悲願という21世紀とは思えない古臭い浪花節。そりゃディープインパクトに熱狂するファンの心を捉えられるはずもない。

 ダービーの人気順とオッズを見ても、誰もが困惑しているのが窺い知れた。『皐月賞馬だし強いんだろうけど……』メイショウサムソンが一応の1番人気。続くのは『主役になると思っていたんだけど……』アドマイヤムーン・フサイチジャンク、『前走は良かったんだけども……』アドマイヤメインという並び。どの馬にもついてくる『……』がファンの苦悩を表す。

 ディープインパクトと競馬を記号的に置き換えられるファンではそそられるわけもないダービー。

 こんなにワクワクするダービーなんて、そうそうあるもんじゃない。


■ふと
 ↑のって、レース前に書くような内容ですね。そうですね。


■予想外の展開
ダービーラップ
12.6-11.8-13-12.8-12.3-12.7-12.9-12.5-12-11.5-11.8-12 (37.4-35.3)


 予想通り逃げに出たのはアドマイヤメイン。予想と違ったのはテンからゆっくりとした流れの中で、誰も絡むことなく押し出されるような形で先頭を奪ったこと。まさかこんな展開でレースが進行するとは思いもしなかった。そしてもっと想像できなかったのは、そのままスローな流れのままレースが進行していったこと。最終的にレースの上がりが35.3秒と上がり勝負になってしまったこと。

 以下、アドマイヤメインの近3走ラップ。

青葉賞ラップ
12.6-11.1-12-12.4-12.3-12.1-12.5-13-12-11.5-11.6-12.2 (35.7-35.3)

毎日杯ラップ
12.5-11.2-11.9-12.1-12.3-12.5-12.1-12-11.7-12.2 (35.6-35.9)

500万下ラップ
12.9-11.6-12-12-11.8-12-12.1-12.1-11.9-12.5 (36.5-36.5)


 逃げで連勝を始めた時から、テンはさほど速くもないラップを刻んでいるが、道中も緩みないペースを刻んで最後もバテることなくまとめるミホノブルボン型の逃げだった。その形のレースで結果を残した馬に簡単に先頭を譲ったことも驚きならば、先頭に立ってからスローに落として逃げることも驚きだったわけだ。

 全馬が色気を見せてしまったから起きた勝負の綾。誰もが勝ちに行っているのに、誰もが勝つための最短距離を走ることができずにいた。


■勝てる馬
直線では後方勢はスローペースと馬場に持ち味を生かせないまま、前に行って内を回った馬で決まった。そんなレースで唯一自分のレースに徹したメイショウサムソンが力強い走りで2冠を達成。常に自分のレースができる安定感が今回もレースを支配する形となった。


■質・レベル
馬場が午前中までの雨で渋り、午後からの好天で少しずつ回復。またしても内有利な馬場でのレースだった。加えてのスローペースで上位はほとんど内枠から先行した馬に占められてしまったのは事実である。外枠に入り後方から行った馬は出番がないに等しいレース。今年のダービーが純粋な意味での最強決定戦からはやや離れたものだったのは否定できない。

 もちろん、そういうレースですんなり前につけることができるセンスや、内枠を引き当てる運も含めて実力だと言ってしまえばそれまでではある。しかし、これが各馬の順列を決定付けるまでの意味を持つ結果だったと考えるのは早すぎる。

 そんなことを言っていると、世代の順列さえハッキリしないままに古馬とのレースを迎えることになってしまいそうだが。逆に各馬が得意とする展開、特性などは随分と分かってきた。その中で一番欠点が少なそうなのがメイショウサムソンであり、一番ついてないのがドリームパスポートであるというのは確定だろうが。


■サンデーサイレンス最後のダービー
 繰り返し言われていることだが、今年はサンデーサイレンス最後の世代。結果は2着〜12着までサンデーサイレンスの血を持つ馬によって占められた。さすがという思いと、1着を逃したことで時代の終わりをも同時に感じさせる結果。幕切れとしてはいまひとつインパクトに欠ける気はするが、直仔がいなくなる来年以降も存在感が薄くなることはなさそうだと思わせる辺りがこの種牡馬の凄さなのだろう。


 ↓以下1頭ずつ
▽Open more.
フェルマーの最終定理に続いてまたひとつ命題が…… 
2006.05.28.Sun / 23:51 
 ――――卵が先か、ニワトリが先か

 誰もが一度は考えてみたことがあるだろう世界的命題に、遂に答えが出される日がやってきた。イギリスのチームによって導かれた結論――――ニワトリより卵が先。この偉大な功績を残した遺伝学者と哲学者と養鶏家のチームに最大級の賛辞を送りたい。

「ニワトリより卵が先」 英学者らが「結論」
http://cnn.co.jp/fringe/CNN200605260024.html

 ロンドン――卵が先か、ニワトリが先か。長年にわたり、学者から酒場の酔っ払いまでを巻き込んできた疑問に、英国の遺伝学者と哲学者、養鶏家の計3人でつくるチームが結論を出したと主張している。
 彼らの言う「結論」は――「卵」だ。
生物の遺伝物質は生きている間には変わらない、というのがその理由。ニワトリ以外の鳥が途中でニワトリになることはなく、ニワトリの遺伝物質をもった卵を生むこともないという理屈だ。
 このことから彼らは、最初のニワトリは卵の中でニワトリの遺伝物質をもつようになったと主張。この「進化した卵」こそ、現在数多あるニワトリの卵の最初だったとしている。
 「進化した卵」がニワトリ以外の鳥から生まれたのだとしたら、それはニワトリの卵とは呼べないのではないかという主張については、「ニワトリが中にいるのなら、それはニワトリの卵だ。カンガルーが温めていた卵からダチョウが生まれたら、それはカンガルーの卵ではなくダチョウの卵だ」(哲学者)と反論している。
 この結論は、映画「チキン・リトル」のDVDの宣伝として、発売元のディズニーが学者たちに依頼してまとめた。


 そんなんでええんかい!

 さて。
 遺伝学者はまだいいとして、哲学者は屁理屈言ってるだけだし、養鶏家にいたってはチームに必要な人材だとは思えないんだが。
 というか、酒場の酔っ払いが議論して出した結論と同レベルにしか思えないんだが。

結論
 さすが世界のディズニー 宣伝が上手い
フジキセキ産駒最高傑作への道 
2006.05.28.Sun / 16:45 
■フジキセキ通信・5月28日号
 今週は土日で勝利なし。ちょっと淋しい結果。連対したのもナリタプレリュードのみ。14頭の出走とはいえ、ちょっと残念だ。

 ナリタプレリュードは1番人気に推されてハナ差2着。1000万下ならいつでも勝てるといったところか。順番待ちと考えていいだろう。

 前走初出走で見事勝利したウインブレイズは大敗。速いペースで流れたレースをかかってしまってバタバタということだから、スピードには期待できそう。姉も出世は遅かったし、長い目で見てあげたい。

 そして競馬カレンダーの終わりであり始まりである日本ダービーには我らがドリームパスポートが勇躍出走。単勝人気は6番人気止まりだったものの、オッズでは11倍台と混戦の中の上位の1頭という扱い。皐月賞2着の実績はフロックじゃないぞと期待されたのだが。

 惜しい惜しい3着。本当に惜しい3着。前が止まらない展開を後方3番手追走から上がり最速で突っ込んできたのだから馬は本当に強かった。ここ3戦は決して展開が向いていないにもかかわらず、これだけの走りを見せているのだから、実力的には世代トップなんじゃないかと。いつG1を勝っても不思議ないというのはファンの欲目じゃないだろう。ただ、そこまで含めてナイスネイチャの匂いがプンプンするのが気になる。このまま四位でもいいけども、個人的にはルメールに一度乗ってもらいたいと思うのだが。
第73回東京優駿・アドマイヤメイン 
2006.05.27.Sat / 21:26 
第73回東京優駿・サクラメガワンダー
第73回東京優駿・フサイチジャンク
第73回東京優駿・アドマイヤムーン
第73回東京優駿・ドリームパスポート
第73回東京優駿・メイショウサムソン
第73回東京優駿・マルカシェンク
第73回東京優駿・ジャリスコライト

 さて。勝負の鍵を握る1頭です。

アドマイヤメイン 牡3
 9戦4勝 2着2回 3着1回
 1着:青葉賞G3・毎日杯G3
 2着:特になし
 3着:特になし


 きさらぎ賞までは普通の馬だったが、そこから初勝利以来の逃げる作戦で500万下→毎日杯→青葉賞と3連勝。伏兵以上の扱いでダービーに駒を進めてきた。残念ながらこの馬も豊が選ばなかった馬ということになるが、ペースを握ることが予想されるので侮れない存在。

 キレはまったくないので初勝利からしばらく健闘止まりだったものの、改めて脚質を逃げに変えてからは圧勝続きで連勝中。完全に自分の走りを確立した感があり、自由に走らせてしまうとそのままゴールまで押し切ってしまいそう。

 青葉賞の圧勝は3,4角でペースを落とすことができたからというのは間違いなく、今回は直後辺りにつけてきそうなメイショウサムソン・フサイチリシャールがどれくらいつついてくるのかが問題だろう。あまりつついてこなければ再現まである。1000m通過が60.4秒で上がり3Fを35.3秒でまとめることができるのだから、それこそサニーブライアンの時と同じようなレースになってしまうだろう。

 ただ、前回のように4角前でつつかれないこともないだろうし、ならば後続にある程度脚を使わせるような形=後続を少し離しての逃げに持ち込めればかなり面白くなる。もし離さない逃げだと4角回りきった辺りではメイショウサムソン辺りには並びかけられてしまっているだろうし、そこからのキレ勝負ではちょっと不利すぎる。ましてや今回は末脚勝負にかける馬が軒並み鋭い決め手を持っている。ある程度の差をつけておかないとただのペースメーカーになってしまう。

 そうは言ってもこの馬は逃げてもテンが速くない(テン3Fを35秒台後半)ので、道中で今までよりも厳しく緩まないラップを自分から演出しなければならないわけで、下手に息を入れるレースをしてしまうとどうなんだろうと思う。そうなると鞍上の腕に期待するしかないのだが、鞍上は先週アサヒライジングでいい予行練習を行ったところ。オレハマッテルゼの時もそうだったのだが、今までにない積極的な攻める乗り方を重賞で見せてくれているので、勢い的には期待してもよさそう。また、当日は午前中までは雨が確定的で、この馬には持って来いの形。状況は整ったと言っていいんじゃないかと。

 ということでこの馬は馬券圏内に残る時には頭で、頭を外したら圏外まで飛んでしまうんじゃないかと。勝負になるレースができるかどうか。できれば一発ある。
第73回東京優駿・ジャリスコライト 
2006.05.27.Sat / 18:45 
第73回東京優駿・サクラメガワンダー
第73回東京優駿・フサイチジャンク
第73回東京優駿・アドマイヤムーン
第73回東京優駿・ドリームパスポート
第73回東京優駿・メイショウサムソン
第73回東京優駿・マルカシェンク

ジャリスコライト 牡3
 5戦3勝 2着0回 3着1回
 1着:京成杯G3・いちょうSOP
 2着:なし
 3着:朝日杯フューチュリティSG1


 今年のダービーにただ一騎参戦する関東馬。京成杯勝利でクラシック出走圏内の本賞金を獲得するとあっさり休養、休み明けで皐月賞という使い方はいかにも藤沢流。藤沢流休み明けG1参戦はシンボリクリスエスといいゼンノロブロイといい、あまり良い結果を残していない傾向があるので、この馬も皐月賞の走りは本物じゃなかった可能性が高い。叩いて2戦目での浮上は充分ありえる。

 この馬の評価を上げているのはなんと言ってもいちょうS。スローの瞬発力勝負になって直線2度の不利を受けながら33.3秒の上がりで差しきった走りは、あのエアグルーヴを思い出させるような衝撃的な勝ち方だった。何度でももう一度加速というのができるのだから、パワー溢れるタイプなのだろう。単純にキレという点では今年の上位馬に極上のキレを持つ馬が多いのでそこまで目立てないが、馬場が渋っても関係なく瞬発力でやってくることはできそう。そういえば兄のアグネスデジタルが勝った天皇賞も馬場が渋っていた。

 しかしこの馬の場合はいちょうS以外のレースで案外な走りしか見せていない点が気にかかる。中山コースは苦手ということなのか、いちょうSは緩いペースになったからあのような走りができただけということなのか。イマイチ判断しかねる。

 もしこの馬がすんなりと先行するタイプであればもっと評価したいところなのだが、末脚勝負ではもっと凄いのがいるという印象。今回もし先行しようとしても、緩いペースで後方、締まったペースで後方と、後ろからばかりの馬が急に脚質転換に成功するとは思えない。というか、もしかしてこの馬はG1クラスではスピード不足だったりするんじゃないだろうか。兄のシェルゲームの方の重さを思い出す。

 折り合いには不安のない馬なので力は発揮するだろうが。ちょっと今回は消極的に消す方向か。

 ただ、怖いのが鞍上。2着続きと言われるが、その2着のほとんどが人気以上の好走。単に『この馬の走りをするだけ』などと言いながらこの一発を勝つための努力を放棄する騎手どもとは違い、勝つためのロジックを組み上げて勝つための走りを実行する腕を持っている騎手だと思うので、ひょっとしたらこの馬くらいの力があればなんとかされちゃうんじゃないかという風にも思わされてしまう。

 東京競馬場で行われる最高峰のG1に、関東NO.1厩舎に所属する唯一の関東馬とその鞍上の関東NO.1騎手。指をくわえて黙ってみているような陣営じゃないだろう。
第73回東京優駿・マルカシェンク 
2006.05.27.Sat / 16:32 
第73回東京優駿・サクラメガワンダー
第73回東京優駿・フサイチジャンク
第73回東京優駿・アドマイヤムーン
第73回東京優駿・ドリームパスポート
第73回東京優駿・メイショウサムソン

マルカシェンク 牡3
 4戦3勝 2着0回 3着0回
 1着:デイリー杯2歳SG2・京都2歳SOP
 2着:なし
 3着:なし


 2歳時には世代最強との呼び声が高かったマルカシェンクが前走京都新聞杯でターフに戻ってきた。ダービー出走馬の中ではフサイチリシャール・ドリームパスポート・アペリティフ・スーパーホーネットを直接対決で下してデビュー3連勝。復帰戦の京都新聞杯を含める全4戦で上がり3F最速をマークしているいかにもサンデーサイレンス産駒らしい極上の切れ味を武器としている。

 前走での敗戦も休養明けの叩きレースであったことを考えれば無視していいもの。内容も超がつくようなスローを後方追走し、大外をぶん回して伸びてきて上がり3F最速を記録するなど、2歳時の凄みを思い出すには充分な内容。それで先頭から1馬身半程度の差ならば勝ちに等しい。試走の意味合いが強かったレースでこれだけやるのだから、その才能はやはり世代上位。鞍上の福永もフサイチリシャールが朝日杯フューチュリティSを勝った時にも『マルカシェンクの方が強い』と言っていたほどの惚れ込みよう。走力のみで考えた場合には少なくとも上位と互角の評価が必要。

 しかし多頭数戦の経験がないこと、前走京都新聞杯がスローで流れたこともあってスローペースしか経験していないことが不安点。もまれるレースに対応できるのかもわからない。ここまでの4戦はすべてテンの3Fが37秒台、1000m通過が一番速かったもので61.9秒(京都2歳S)と、極端なスローしか経験がないというのがどうしても気になる。つまり、実力云々以前の問題で不安点が多すぎるというのがこの馬の位置。

 京都新聞杯では現時点でも世代トップクラスのキレを証明したし、叩いて2戦目の上積みも当然期待はできる。能力的には頭まで考えられる逸材だろうが、いかんせん経験不足ゆえに軸に据えるには怖い。この馬も押さえ候補でしかないか。分からないから買わない、分からないから買う、そのどちらでもいいと思う。ただ、単式馬券で頭まであり得るということは忘れないようにしたい。
第73回東京優駿・メイショウサムソン 
2006.05.27.Sat / 02:51 
第73回東京優駿・サクラメガワンダー
第73回東京優駿・フサイチジャンク
第73回東京優駿・アドマイヤムーン
第73回東京優駿・ドリームパスポート

メイショウサムソン 牡3
 10戦5勝 2着3回 3着1回
 1着:皐月賞G1・スプリングSG2・中京2歳SOP・野路菊SOP
 2着:きさらぎ賞G3・東京スポーツ杯2歳SG3
 3着:特になし


 皐月賞馬。スタートしてすっと先行できるスピード、緩みないラップを追走するスタミナ、しぶとく最後まで伸びる勝負根性。非常に合理的なレースで隙のない強さを誇る。能力的にも世代トップクラスなのは間違いないが、レース振りが安定感を生んでいるのだろう。

 2歳時から目の上のたんこぶ的存在であったフサイチリシャール・ドリームパスポートの2頭にはスプリングSで初めて先着してそのまま連勝で皐月賞制覇と着実な成長を見せているのだが、ここまでキャリアは10戦と最近の皐月賞馬の中では飛び抜けて多く、ダービーまでの上積みがどれだけあるのかは期待できない。

 コースが府中に変わることはマイナス材料でもないだろうが、府中に変わることがプラス材料となる馬が他の実力上位馬に多いので、その分の差は詰まってしまうだろう。また、皐月賞ではこれ以上ないレースをした感じもする。同等はできてもあれ以上のパフォーマンスを見せられるかと言うと厳しいかと。

 つまり実力上位で今回も自分の力は出してくるだろうが皐月賞以上のものは望みにくく、他の上位馬からは差を詰められそうなファクターがいくつかあるので、メイショウサムソンへの評価としては、押さえるべき存在だがあくまでも押さえまでというものとなる。3連複の組み合わせの中に入れとこうという存在。

 個人的には、同父のテイエムオペラオーがダービーで負けたような形での敗戦となるのではないかとにらんでいる。先行して早めに抜け出したところを外から交わされて3着前後。そんな形。

 また、父オペラハウスのイメージからか距離延長もプラス材料と捉えてしまいそうだが、この馬は明らかにスピードタイプであり皐月賞くらいの距離に高い適性を見せるタイプだろう。そういう意味でも厳しいレースになればなるほどダービーでは見劣ってしまう。馬場は滑るような馬場だけはよくないというのも頭に入れておきたい。
第73回東京優駿・ドリームパスポート 
2006.05.26.Fri / 20:53 
第73回東京優駿・サクラメガワンダー
第73回東京優駿・フサイチジャンク
第73回東京優駿・アドマイヤムーン

 ダービーはすべてのホースマンにとって夢である。

ドリームパスポート 牡3
 8戦2勝 2着4回 3着2回
 1着:きさらぎ賞G3
 2着:皐月賞G1・京都2歳SOP・萩SOP
 3着:スプリングSG2


 皐月賞2着馬。皐月賞馬を破っての重賞勝ち実績あり。3着を外したことがない。一瞬のキレは間違いなく世代トップ。前走から鞍上強化。個人的にもひいきの馬。それでも強気になれない自分がいる。すべては父フジキセキという血統ひとつで。

 最大の特徴である一瞬のキレは同世代では誰にも負けないものを持っているが、その分長い脚が使えないという弱点を抱える。東京競馬場にコースが変わるのはマイナス材料だろう。瞬発力勝負に持ち込めば自信を持てるが、緩みないペースを作るアドマイヤメインの存在もこの馬にとってはマイナス材料。きさらぎ賞のレース後に鞍上の安藤勝から「1800mまでの馬」発言が出たことから距離延長への不安もある。

 きさらぎ賞、スプリングS、皐月賞と、すべて内を突いて伸びてきたのだが、今回は外枠に入ってしまったのも気になる。そろっと出して後方の内につけるレースでは、勝負どころまでに前から離されすぎる危険性がある。馬群は気にしない馬だからどうしても内枠が欲しかったのだが。さらに鞍上は高田から四位に乗り替わり。常識的に考えれば圧倒的な鞍上強化なのだが、脚の使いどころが難しいこの馬をテン乗りで力を発揮させるのは簡単ではないだろう。さらに騎手が外を回すレースを好むというのも引っかかる。

 正直この馬の勝つシナリオがあるとすれば、内枠発走から中団につけインベタで回ってきて、直線でも内をついて坂を上るまで我慢してから一気に仕掛けるというレースしかないと思っていた。そのすべてが叶わないものとなっては期待のしようもない。すがるものは何もない。たったひとりの言葉を除けば

「本来外から差した方が走る馬なのに、内からでも延びて来るんだから凄い」 
「マイルなんてとんでもない、距離は延びた方が良い」

 誰よりもドリームパスポートを知り尽くし、皐月賞ではパートナーとして2着に持ってきた高田潤の言葉である。

 状況を考えれば考えるほどドリームパスポートのダービー制覇は非現実的で夢物語のようなものなのかもしれない。奇跡でも起きなければ不可能なくらい困難なことかもしれない。

 それでも、夢を見るには充分なのかもしれない。
アンチテーゼとして・モデルケースとして 
2006.05.26.Fri / 00:33 

5月24日(水)
★コスモバルク、あす帰国 スケジュール発表★
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060524K07.html

 14日(日)のシンガポール航空国際カップ(G1)に優勝し、その後伝染病の疑いがかけられていたコスモバルク(牡5 北海道・田部和則厩舎)は、その後の再検査の結果、陰性であることが分かった。


 ということで最悪の事態は免れた模様。というか、予定ではすでに日本に着いているようだ。当初の情報では最速でも6月1日などという話だったが、宝塚記念を目指す上では早く帰れるに越したことはない。おまけに着地検疫は京都競馬場で行われるらしく、いつもの無駄な遠征なしに本番を迎えられるというのもいい。なんか一気に流れがやってきた感じ。特に目標というわけでもないディープインパクトに一泡吹かせることができるか。できないか。


フラムドパシオン屈腱炎…当面は休養して治療に専念
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200605/ke2006052507.html

 UAEダービー3着で、ユニコーンS(6月3日、東京、GIII、ダ1600メートル)に出走を予定していたフラムドパシオン(栗・角居、牡3)が、右前脚に屈腱炎を発症していることが判明した。同レースを断念せざるを得ず、当面は休養して治療に専念する。診断は全治9カ月以上。近日中に北海道のノーザンファームに移動する。


 さて、屈腱炎。UAEダービーで4着した馬がアメリカのG1を勝った云々(フラムドパシオンは3着)などのニュースで、さらに夢が広がっていた矢先の悲報。復帰を目指すには重症にすぎるが、種牡馬入りするほどの実績でもない(国際G2を3着と取るにしても3歳早春のダートオープンを勝利と取るにしても)。復帰を目指しても最下級条件からだし。さて、八方ふさがり。どうする角居。


コイウタ、今週中に再検査
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20060524-36223.html

★オークスのレース中に競走中止したコイウタ(牝3、奥平雅)は、今週中に再検査を行う。「レース後の診断でも問題はなかったし、美浦に戻ってきてからも普通に歩いている。もう1度再検査をして、何もなければ放牧に出す予定」と新畑助手。


 はよ大丈夫って情報を確定してね。


インパクト仏長期滞在、8月初旬出発濃厚
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20060524-36224.html

 凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、10月1日=ロンシャン)に出走するディープインパクト(牡4、栗東・池江泰郎)のフランス遠征は、長期滞在型になる。渡仏時期は宝塚記念後ひと息入った8月初旬が濃厚。早ければ7月中に出発する可能性もある。池江泰郎師は23日、「行ってすぐ使うということはない。万全の態勢で出られるように、向こうでじっくり時間を取って、環境や馬場になじませてから走らせたい」と話した。宝塚記念のあと、池江泰郎師が現地入りして受け入れ厩舎の調整や、ステップレースの有無など詳細を詰める。8月上旬に渡仏して凱旋門賞に備えた例としては、97年サクラローレル(前哨戦のフォア賞後に故障を発生したため断念)がいる。


ハーツクライが帰厩…7月中旬に英国遠征出発
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200605/ke2006052408.html

 3月25日のドバイシーマクラシックを制覇し、英国遠征を予定している有馬記念馬ハーツクライ(栗・橋口、牡5)は、6月1日に放牧先の宮城県・山元TCから栗東TCに帰厩する。
 目標である英GIキングジョージVI&クイーンエリザベスS(7月29日、アスコット競馬場、芝2400)に向けて、「今は体も戻って、いい状態になっています。こちらで調整を進めて、レース2週前の土曜日(7月15日)あたりに出発する予定です」と、橋口調教師は話していた。


 競馬ファンならば、黙っているわけにいかないことがあるでも吼えさせてもらったが、万全の態勢だの環境や馬場になじませてだの言うなら宝塚記念に出るなっつーの。もちろん、海外ばっか飛び回って日本競馬が薄くなるってのも問題になるし、それを考慮しての宝塚記念出走と言われればそうなんだろうけども。ディープインパクトが宝塚記念に出走して喜ぶのはJRAだけじゃないの? それは偏った意見?
 一方のハーツクライは理想的なレース選びというか、後々のモデルケースとなりそうなローテーションを組んでいるように思える。秋は凱旋門賞への出走よりも国内の路線に傾いているという話も聞こえてくるが、春は海外で秋に国内に専念する路線は春競馬を空洞化させる藤沢流へのアンチテーゼとしてファンに支持されるかも。個人的にはディープインパクトの路線よりもこちらを支持したい。

第73回東京優駿・アドマイヤムーン 
2006.05.26.Fri / 00:00 
第73回東京優駿・サクラメガワンダー
第73回東京優駿・フサイチジャンク

 3頭目は上の2頭とさんざん比較したこの馬。

アドマイヤムーン 牡3
 7戦5勝 2着1回 3着0回
 1着:弥生賞G2・共同通信杯G3・札幌2歳SG3
 2着:ラジオたんぱ杯G3
 3着:なし


 俗に言うところの豊が選んだ馬であるアドマイヤムーン。皐月賞時点の戦績では今年の主役間違いなしという素晴らしい成績で1番人気に支持されたのだが、結果は外を回して届かずの4着と初めて連対を外してしまう結果。それでもこの馬らしい脚は見せることができたし、負け方自体が中山で1番人気の後方から行く馬の負け方の典型。引き続き豊が選んだ馬ということで、ダービーでは皐月賞以上の結果が期待できる最有力候補。のはずだが。推すには材料が乏しすぎる。

 先に挙げた2頭の項で散々比較対象としたように、似たような位置取りの馬(大雑把に言って後方から行く馬)で他にアドマイヤムーン以上にダービーに行って成績を上げそうな馬が2頭もいるというのが問題。後方勢という大きなくくりの中でさらに皐月賞出走馬という範囲内ですでに2頭だ。人気になることも考えるとちょっと推しにくいというのが本音。

 問題だと思っているのは舞台が東京競馬場に変わること。もちろん末を生かすタイプなので不利になるとまでは言わないものの、基本的には瞬発力に秀でたタイプで、長い脚を使うタイプではないということだ。アドマイヤメインが出走することで澱みのないペースで流れることが予想される以上、スローで瞬発力勝負といったこの馬に一番向く展開にはなりにくいだろう。言い過ぎを恐れずに言ってしまえば、この馬は中山や阪神を得意とするタイプだと私は思っている。コーナーで前とジリジリ差を詰めて直線キレだけで一気に交わすレースが一番向いていそう。

 それと皐月賞時点での人気が実力を考えると過剰だったのではないかという疑問もある。6戦5勝・2着1回、唯一負けたサクラメガワンダーにも弥生賞でリベンジ、2歳王者フサイチリシャールにも共同通信杯で快勝と、実績を見れば圧倒的1番人気となるような結果を残しているが、結局皐月賞で負けたのは直接対決していなかった相手である。

 メイショウサムソン・ドリームパスポートには共同通信杯の勝利で間接的に勝負付けが済んでいるように錯覚されていたが、そのものさしとなったフサイチリシャールは後のスプリングS、皐月賞、NHKマイルCと成績が振るわないところを見ると成長力にやや疑問がある馬。逆にメイショウサムソン・ドリームパスポートの2頭は年が明けてから重賞初制覇したように、しっかりと成長を見せていた馬である。皐月賞前の段階では完璧に見えた戦績も、実は強敵と当たらずに済んでいただけだった可能性も充分にあったわけだ。それは対フサイチジャンクにおいても同様である。

 つまり、完璧に見えた戦績と末脚を生かした走りがクラシック向きというイメージは、幻想だったのではないのだろうか。その上で鞍上の人気+皐月賞での負け方からコース変わりが好材料に見えるというのを考えると、ダービーでもまた実力の割に過剰人気ということになってしまいそうな匂いがプンプンする。これでは推せと言う方が無理。

 ただ、同じ後方勢から推そうとしているサクラメガワンダー・フサイチジャンクとの比較でも、皐月賞のパフォーマンスはほとんど互角であるというのもまた事実ではあるのだが。別に実力的に劣っているわけではないというのも事実なのだ。ただ、今回はちょっと推す材料に乏しいということ。

 最後にひとつだけ推せる材料を。この馬はデビューから4戦タイムのかかる力のいる馬場で結果を残している。現在の天気予報での雨で渋るというのがどういう馬場になるのかはわからないが、現在の府中の外の洋芝が伸びている馬場は苦にせず追い込んでこれるんじゃないかと思っている。それくらいしか推せる要素がない、という方が本音だが。
第73回東京優駿・フサイチジャンク 
2006.05.24.Wed / 16:47 
 第73回東京優駿・サクラメガワンダー

フサイチジャンク 牡3
 5戦4勝 2着0回 3着1回
 1着:若葉SOP・若駒SOP
 2着:なし
 3着:皐月賞G1


 2頭目はテレビ番組『ジャンクスポーツ』から名前をつけられたフサイチジャンク。セレクトセールでは3億3000万の超高額で落札されたこともあり、皐月賞まで裏路線を歩みながら誰もが注目する馬だった。豊が選ばなかった馬ということなのだが、変わった鞍上岩田も手に合っている印象。

 皐月賞まで主役どころとの対戦がなくやってきたため、実力評価が微妙に難しい。デビュー戦では後方から、2,3戦目は先行、4戦目は中団からとどこにつけても上がり最速で余裕のある勝ちっぷりを見せ付けていたが、皐月賞で初黒星。戦績を見る限りでは皐月賞では上位の壁にぶつかったようにも見えるのだが、これは1,2着馬が100点満点のレースをしたせいで及ばなかっただけ。

 最も注目すべきは、皐月賞までずっと2000mを使われてきながら、4戦中最速が2:02.8と時計の裏付けがまったくなかったにも関わらず、あっさりと速い時計にも対応したこと。能力云々で上位馬に通用するものを持っていたとしても、初めて経験する厳しいレースに対応するのは簡単ではない。それを当たり前のように走ったのだから、器は相当大きいと考えていい。

 皐月賞の4角でアドマイヤムーンに外から封じ込められそうになった時に、素早い反応で自分のコースを確保して見せた走りも一流馬の素材を持っている証(鞍上の好騎乗もあるが)。アドマイヤムーン・サクラメガワンダーとの比較では勝負所での位置取りの差が着順に出ただけだが、逆に言えばアドマイヤムーン・サクラメガワンダー並みの脚を使うことができるということでもある。

 その2頭と違ってレース振りに自在性があることはすでに証明している上に、デビュー戦から2000mのみを使われていたように、デビューからずっとクラシックを見据えてきた臨戦過程も好材料だろう。最初は秋以降には世代のトップクラスと見ていたのだが、若葉Sあたりからは予想していたよりも早い成長を感じている。当然まだまだ成長の余地があるので、皐月賞からの1ヶ月半でもっと充実してくることだろう。ダービーでは最重要視すべき存在と考えてよさそうだ。

 サンデーサイレンスの最後のダービーを、1番人気で制覇する資格は充分にある。
第73回東京優駿・サクラメガワンダー 
2006.05.23.Tue / 23:16 
 今週はダービーウィーク。1年の間で唯一浮かれっぱなしでも許される1週間。浮かれっぱなしで今週はできるだけ馬を挙げていってみる。

サクラメガワンダー 牡3
 7戦3勝 2着1回 3着0回
 1着:ラジオたんぱ杯2歳SG3
 2着:なし
 3着:なし


 父グラスワンダーが送り出した今年のクラシック候補の1頭。豪快な末脚で他馬をなぎ倒すような走りが魅力。過去7戦中6戦で上がり3F最速をマーク、残る1戦でも上がり3Fは2位のタイムだった。

 ここ2戦は後方から一気のレースで掲示板にも載れていないが、中山でその走りをすればそりゃ無理だろうというもの。それでも皐月賞では外々を回りながらフサイチジャンク・アドマイヤムーンよりも上がり3Fでは上回る走りで、着差も位置取りの差と外を回った分の差だけといった印象。

 勝ち上がりに苦労したように、器用なレースができないタイプで使いつつ良くなるタイプ。中山から府中にコースが変わるのは好材料だろう。父は現役時代に府中ではあまり成績を残せていなかったが、子供は先日の新潟大賞典を最後方から直線だけぶっこ抜いてしまったオースミグラスワンのように広いコース長い直線に向いたタイプも出す。ためにためたものを爆発させるレースに徹してくれれば、このメンバーでも一番の末脚を使ってくれることだろう。ラジオたんぱ杯以来どうも比較してしまうアドマイヤムーンよりも、距離延長コース変わりを考慮して上位に取りたい。

 後方から行くという前提付きならばペースはあまり速くなりすぎない程度で全体的に緩まないペースというのが一番向いているのではないだろうか。今回はそういうペースを演出してくれる格好の目標であるアドマイヤメインが出走してくるので、この馬にとってはやりやすいだろう。

 ただ、週末は雨が降るという予報から、おそらく外を回してくるこの馬にとってはちょっと不利な条件になってしまいそうだということは頭にとどめておきたい。
第67回優駿牝馬・五月晴れに想いを馳せて 
2006.05.22.Mon / 22:37 
■オークスの日
 最近は一日いい天気が続く日がなく、うんざりするような空気が漂ってばかりの毎日だった。迎えたオークス当日は久々の好天。それだけで何か嬉しくなってしまうくらい、心がちょっとやられていた模様。気温も30℃近くまで上昇し、今年初の半そででウインズまで繰り出した。

 照りつける太陽が女王決定戦出走馬の若さ漲るエネルギーにも似て、私を圧倒する。くちづけするには少々暑すぎるかなと思う一方で、これくらい熱くなければくちづけなんでできないかなとも思う。語感では『キッス』よりは『キス』の方が似合うような、そんな太陽の下。

 ファンの欲目で『今年の女王は歌姫に決定だ!』というのも悪くないなと思うが、こんな熱い日の野外コンサートで恋歌なんか歌うのも違う気がする。せめて『Love Song』であればまだ良かったのかもしれないが、『恋歌』じゃちょっと違う。

 『昼過ぎだけど、朝日が昇る!』って実況してくれたら神だ。そんなつまらないことを考えながら、『朝日が陽が昇る』という馬名だと気付いた。『腹痛が痛い』だな。いや、『頭が頭痛』の方か。

 桜花賞上位入着馬に想いを巡らせていたら、ふと思い出したのが04年のダービーだった。最近ハーツクライコスモバルクの話題を耳にすることが多いからだろうか。あの日も素晴らしい天気で30度を超える暑い一日だった。そしてあのレース。まだ未熟な3歳春の若駒が壮絶と形容されるような極限のレースを府中で繰り広げ、ダービーレコードを2秒も短縮しての決着。

 王者として君臨し、その血統に世界制覇の夢を見たキングカメハメハは、それから半年もせずに屈腱炎に見舞われ引退。2着に飛び込んだハーツクライは昨年末に悲願のG1初制覇を果たした。年が明けてからはドバイで海外G1を獲得し次はアスコットで欧州最高峰を目指している。良くも悪くも夢を背負わされ続けたコスモバルクは、地方所属馬初の偉業を達成。しかしレース後の血液検査の結果、再検査を余儀なくされ未だ帰国できずにいる。彼に責任はないのに相変わらず問題事の中心に置かれてしまうのは、もはや宿命なのだろう。

 そう、あれからもう2年も経った。キングカメハメハが残した海外G1の夢を、あのダービーを走った馬の中から2頭も達成したのだ。あの日を思い出させるような五月晴れの下で今年のオークスは行われる。まだ3歳春の若駒たちの祭典。一生に一度の夢舞台だが、そこは終着駅じゃない。世界へ続く道の途中。そのエネルギーは拓けた未来に繋がっていく。

 さあ、女王決定戦の始まりだ!


■オークス
 とか言ってたらまた壮絶なことになっちゃいましたね。
 なんというか、04年ダービーほどじゃないにせよそれに似た壮絶な。コイウタが走るのを止めた瞬間、マイネルブルックのことかー!!って叫びそうになりましたよ、ええ。

 レースは逃げたヤマニンファビュルが超ハイペース。しかし2番手以下は離れて追走し、1000m通過が60秒後半くらいとミドルペース。問題は3角途中から前と一気に差が詰まってアサヒライジングが先頭に立った辺りまで。アサヒライジングが先頭に変わる前の200mが13.2秒だったものが、先頭が変わってからの200mは11.6秒。馬群全体がペースを上げながら前に追いついて一気に交わしてしまった形で、前半のミドルペースから一転しての厳しい後半。オークス(牝馬限定戦)によく見られるゆっくりとしたペースからの直線での瞬発力勝負とは真逆の、パワーとスタミナとが問われる本物のG1と言えるレースの質となってしまった。

 例年通りのレース展開を想定して予想をしていた私は当然大外れ(コイウタがやめた時点で外れは確定していたが)。上がり最速馬が連に絡むこともなく、桜花賞上位組が好走することもなく、距離不安がささやかれた馬が激走することもなく。これはデータが当てにならないという結果が出たのではなく、今年のオークスが特殊だったということだというのだけは頭に留めておきたい。

 牝馬限定戦という意味でも特殊なレースだったと言えるので、今回好走した馬が牝馬限定戦に出走したところで好走できるかはわからないし、逆に案外だった馬が牝馬限定戦で力が劣るかというのもまたわからあいわけで。今年のオークスは牡馬との混合戦(で想定される展開)への適性が試されたレースだったという風に捉えるのがいいのかも。

 1頭ずつは↓で。
▽Open more.
コイウタよかたー 
2006.05.21.Sun / 18:17 
■フジキセキ通信・5月21日号
 今日は3歳未勝利をショウナンアンジュが勝利。昨日に続いて勝ち上がりが出て、相変わらずのアベレージを感じさせる。

■コイウタ

開催競馬場・今日の出来事
http://www.jra.go.jp/info/0605/20060521-today.html

11Rの競走中止
6番コイウタ号(横山 典弘騎手)は、他の馬に関係なく、馬体に故障を発症したため、3コーナーで競走を中止しました。
馬 :右肩跛行
騎手:異状なし


 だから鎮魂歌じゃないって言っただろ馬鹿野郎。良かった。ホント良かった。久々に買いに行った馬券が紙くずになったのがホントどうでもいいと思うくらいに安心した。無理させずに止めてくれた横山さんにも感謝したい。馬を思いやる気持ち、相手を思いやる気持ち。秋には再び美しい旋律で恋歌が奏でられると信じている。
ストロングスタイル決定戦・時代を超えた相撲と時代を極めた相撲 
2006.05.21.Sun / 16:34 
 あー、結局今場所もあんまり書けなかった。ということで千秋楽。十両では新入幕の弓取り力士皇牙が優勝決定戦まで進んでものの、優勝は獲り逃したと。よくわからんけどなんか人気出そうだしがんばれ。


豊真将○―●嘉風
 新入幕の豊真将はそこそこがんばったものの怪我の影響で負け越し。ま、よくいる上がってきては落ちてはというレベルだろう。金開山(引退らしい。おつかれさま)超えを目指すくらいだろう。って今気付いたんだが、豊真将って山口県出身なのね。んじゃ応援応援。がんばれ豊真将、目指せ三役。

十文字●―○出島
 立ち合いでうまく受け止めた十文字。深い左差しから攻めたのはよかったのだが焦りすぎて足がついていってない。土俵際ではうまく振り戻されるようにして突き落とされてしまった。ああいった良い形になりながらツメが甘いせいで負けてしまうというのはもったいない。左を差した分だけ右を引きつけて腰から寄っていかなければ。こんな星の落とし方をするあたりが幕内でも上位に上がれない原因なのだろう。出島も良い相撲ではなかったものの、最後まで諦めないでよくがんばった。その姿勢だけ評価。

琴奨菊○―●岩木山
 解説でもあったようにおっつけが強くなってきた琴奨菊岩木山にサイズ負けしない良い相撲。下から岩木山の圧力の力線をうまく逸らす攻めで無力化しての圧倒。サイズのない力士が取る理想的な相撲だった。小さいながら真っ向からの相撲を取るのも好感だし、日本人力士としては注目したい一人。ただ、サイズがないのがなぁ。

稀勢の里○―●黒海
 よく勝ち越した稀勢の里。新三役が濃厚になったのだが、三役格の実力は充分にある。右を取ると力を発揮するようだが、それにこだわらずとも前に出られるようになれば相当強くなる。現時点では右上手を取ってからという条件付にはなるのだが、全身をバランスよく使って攻める相撲ぶりはスケールの大きさを感じる。冷静に動きを見ながら、積極的に攻めることもできる。驚異の19歳。右上手にこだわるだけだと魁皇に、右を生かす左の使い方を覚えれば貴乃花

玉乃島●―○安馬
 最初の一番は手をつくのは同時でも玉乃島の体が完全に飛んでいたので安馬の勝ちという判定でよかったような気がするが。安馬朝青龍が創った新世代のダイナミック相撲の流れを汲んだいい相撲を見せる。小柄で線も細いのに正面から相手を起こしてしまったりするのだから、技術的には相当いい物を持っているのだろう。しかしいかんせんサイズが小さすぎる。もう少し増量して今の動きを維持できないものだろうか。今日も反動で土俵から足が出てしまったような負け方。もったいない。

朝赤龍●―○雅山
 なるほど、この相撲ならばこの成績も頷ける。素晴らしい攻めだった。立ち合いはやや踏み込みが足らない感じがしたのだが、それでいながらその後の攻めをできるのならばあの立ち合いでも充分なのかもしれない。雅山は一気の出世で大関昇進もその後は怪我に悩まされていた。それからここ2年くらいは怪我の状態もよくなってきて悪くない相撲を取っていたのだが、どうもすぐにはたきたがるクセが星を伸ばせない原因になっていた。しかし今場所は今日の相撲のように最後まで突き押しに徹することができたのが好成績に繋がったのだろう。幕内最重量を生かした良い相撲っぷり。四つになっても相撲が取れるのも大きいだろう。スピード感に欠けるためにどうも朝青龍に勝てる気がしないが。
 四つにもなれるが突き押しを中心に攻めるようになったスタイルは、曙・武蔵丸・武双山あたりに代表される前時代のパワー相撲を今のダイナミック相撲にうまく持ち込んだ形なのだろう。肥大化からアスリート化へと力士の形が変わってきた現代にうまく適応したパワータイプというのは、把瑠都もそうだが存在感がある。もう一度大関というのもあるんじゃないかと。

把瑠都●―○白鵬
 朝青龍若乃花か。お互い仕切り線より少し下がっての立ち合いは大相撲の予感を感じさせたが、同じ21歳でも経験値の違いを感じさせる迅く狡猾な相撲だった。やや立ち遅れた把瑠都に対して先んじるように当たって、遅れて始動する把瑠都がまわしに手を伸ばそうとする動きにあわせての完璧な投げ。スピード感と相撲の巧さの結晶と言える素晴らしい相撲だった。柔らかい相撲で受けるクセがついていたのを、怪我からの回復とあわせて積極的に攻める相撲が取れるようになって力を発揮するようになった。朝青龍のようなスピードに光る相撲感、相手をよく見る冷静さと勝利への最短距離を進む狡猾な相撲ぶり。まさに現代のダイナミック相撲の頂点を極めるスタイル。これで優勝決定戦。楽しみだ。

旭鷲山●―○魁皇
 初日でこき下ろした魁皇だが無事に勝ち越していたようだ。今日は立ち合いから形にこだわらず一気に前に出た相撲。一見、調子の良い時の魁皇のようにも見えるが、それにしては足元がバタバタ。自分のスピードに合わせての速攻ではなく、単純にふわっとした相撲を取った旭鷲山に距離を作らせないようにと必死に走っただけ。今日はたまたま圧勝の形だったが、薄氷を踏むような危ない相撲。少しでも相手が抵抗できる力士だったらあっさりやられていたのではないか。魁皇は『まだ取れる』という言葉をかけてあげるような力士ではない。力がなくなった今、相撲ファンとして彼の誇りを守ってあげるには、引退勧告が一番正しい選択なのではないだろうか。

千代大海●―○琴欧州
 なんとも無様な相撲だった。結びと結び前はひどい相撲だった。どちらも大関が取るような相撲ではない。気持ちが前に行き過ぎて相手の体勢を崩すことができないままに上半身だけで攻める千代大海。それを受け止めることもできずに思わず引いてしまったら相手が落ちてくれたラッキー琴欧州。不調というのはわかるのだが、千秋楽の結びの一番。もう少し格好のつく相撲を見せて欲しかった。残念だ。あ、優勝決定戦があるからいいのかな。

優勝決定戦
白鵬○―●雅山

 ちょっとだけ両者の精神面の弱さが見えた相撲だったが、主役二人が不在の場所を締めくくる相撲としてはまあ充分だったろう。
 立ち合いから突き放せない雅山白鵬が素晴らしい前捌きで前に出る。雅山が一瞬呼び込んでしまうが、再び突き押しで土俵中央へ押し戻す。素晴らしい相撲。しかし白鵬が圧倒的な相撲センスでスッと深い位置に右下手と浅い位置に左上手。雅山は半身で不利な体勢。ここで一旦相撲が止まった土俵中央。息を整えて真っ向から寄っていく白鵬、右下手と左おっつけでしのぐ雅山。しかし両まわしをがっちり握って左右に逃さないように厳しい寄りを見せた白鵬が寄り切って初優勝。素晴らしい相撲だった。

 ケチをつけていくと、まず雅山が引き込んでしまう場面があったところ。突き押しで成績を残した今場所だというのに、大切なところで悪いクセが出てしまった。それでももう一度押し返した辺りが好調時の実力なのだが、押し返したあとで突き放せなかったのならば相手を起こした時点で四つに行ってもよかったように思う。突き押しで圧倒するには白鵬は厳しい相手。あの柔らかさと強靭さをそなえたしなやかな相撲には突き押しだけで勝負を決めるのは厳しい。自分の方が良い形で四つに持ち込めるチャンスはあったのだから、そこで勝機を掴んで欲しかったところだ。

 そして白鵬。冷静だと言えばそうなのかもしれないが、良い形で四つになってから休んでしまったのが良くない。相手が四つ身で器用さのあるタイプじゃない雅山だったから反撃を食らうこともなかったが、相手が朝青龍であったり栃東であれば、じわりじわりと自分も相撲が取れる体勢に持ち込まれていたかもしれない。慎重さと臆病さは紙一重だが、今日はちょっと危なかったのかもしれない。それでも最後の寄りは厳しい教科書通りのものだったので評価してあげるべきか。

 両者共に上を目指す上で大きな14勝。来場所は二人に改めて注目しなければならない。
恋歌が・・・・・・・ 
2006.05.21.Sun / 15:46 
 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 恋歌が鎮魂歌になっちゃったなんてうまいこと言うやつは殺す。
第67回優駿牝馬・キストゥヘヴン 
2006.05.21.Sun / 00:19 
 とりあえずなんとか3頭目まで。というか、この3頭で勝負勝負。朝起きれたら。
 
 第67回優駿牝馬・コイウタ
 第67回優駿牝馬・アサヒライジング

キストゥヘヴン 牝3
 6戦3勝 2着3回 3着0回
 1着:桜花賞G1・フラワーCG3
 2着:特になし
 3着:特になし


 今年の最速上がり最有力候補はキストゥヘヴンだろう。そしてオークスというレースは最速上がりの馬がそのまま堅い軸となるレース。ということでこの馬に逆らうのは得策とは言えない。

 父アドマイヤベガサンデーサイレンスのキレを最もよく伝える後継。4世代を残すのみでこの世を去ったのは惜しかった。勝ち上がり率が低いなど、アベレージはそこまでよくないのだが、上級馬はみな素晴らしいキレを持った勝ちきれる馬に出る。キストゥヘヴンもその血をよく引いて素晴らしいキレを持っている。

 過去のレースを見ても例年通りのオークスの流れになれば、この馬がまず最速上がりを記録するだろうし連を外すことも考えにくい。イメージとしては父アドマイヤベガがダービーを勝った時の様に、直線でキレの差で交わすレースを見せてくれることだろう。無難にこの馬だけは押さえておきたいところ。

 例年通りのオークスの流れになれば、ね。
メドが立つということ、その期待感 
2006.05.20.Sat / 15:58 
■フジキセキ通信・5月20日号
 今日はマルブツフジの1勝止まりも、2着2回、3着1回と6頭出走ならば充分な数字。

 今日唯一の勝利マルブツフジはダート1600mを1:36.4と重馬場にしても速いタイム。ざっと見て馬場差などを計算してみた限りでは、古馬500万下と1000万下の中間くらいのタイム。次も確勝級。今日も馬体重が+4kgでデビューからでは+38kg。父フジキセキもデビューから馬体重がどんどん増えていったのを思い出して、ちょっとこの先楽しみに。

 同じく3歳未勝利戦で2着した2頭がミスターキセキ・ベレッツァ。この時期に連対ならばメドが立ったと言えるだろう。どちらも近いうちに初勝利を迎えられそう。あとは順番待ち。

 連勝を狙って連闘のカリスマサンキセキだったが、ここはちょっと相手が強かったようで連勝ストップ。しかし勝ち馬が抜けていただけと見れば、この1600万下でも通用するんじゃないかと。1000万下を抜けるのにも時間がかかったのだし、のんびりとクラス慣れしてしまえば勝ち負けもあるんじゃないかと。また、東京1400mという条件での好走にも先が開けた感がある。


 さて。明日はテレビの前で応援だ。
強い女の祭典 
2006.05.19.Fri / 23:31 
■フジキセキ通信・5月19日号
 今週はオークスに出走するコイウタ・アクロスザヘイブンを中心に強い牝馬の走りが注目。

 土曜日の東京メイン立夏Sにはカリスマサンキセキが連闘で出走。3連勝を狙う。しかし1400mよりは1200mが合う気がするしここは昇級戦。1000万下を抜けるまでに足踏みが長かったり、前走は1000万下特別とはいえ裏開催の新潟でのことだったりすることを考えると苦戦は免れないか。もしここを突破するようだと未来が一気に開けるのでがんばってほしいところだが。

 日曜日8RカーネーションCにはメジロラルゴ・ポートエリザベス。特に期待したいのは