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■ドバイワールドカップ

ドバイワールドカップ競走の着順変更について
http://www.jra.go.jp/info/0606/20060629-dubai.html

 3月25日(日本時間3月26日未明)に施行されましたドバイ・ワールド・カップ競走において、第2着となったブラスハット号の薬物違反による失格の裁定が、正式に主催者のエミレーツレーシング協会から発表されました。
 したがいまして、カネヒキリ号及びスターキングマン号の同競走における競走成績につきましては、着順が繰り上がり、それぞれ第4着・第7着に変更されます。


 正式にカネヒキリが4着ということに。ま、これが3着にというのならば入着として主な戦績に語ることもできるのだが、4着というのではさほど影響はない話。

カネヒキリ繰り上がった!ドバイWC4着
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20060629-52798.html

これによりカネヒキリは5着から4着に繰り上がり、4着賞金の30万ドル(約3450万円、5着との差額は1380万円)を獲得。


 一番影響があるのはこの賞金なんだろうな、と。普通に考えてみれば1380万円は大きな金額。今年の2冠馬だって買えちゃうんだから。

 
■4着の価値
 この4着の価値を考えてみようと、出走馬のその後の成績をちょっとだけ見てみたら恐ろしい結果が。降着したブラスハット含むカネヒキリよりも上位に入線した馬は、ドバイ後は現時点で未勝利だったりしている。そして先日カネヒキリも帝王賞で2着に敗れたところ。

 これでは低レベルな年だったという烙印を押されても仕方ないような酷い状況。ちょっと残念な状況となっている。ファンとしては『あれは実力を出し切れていなかった』と言い張りたい負け方をしたレースは、レベル自体も低かったとなった日にゃあ涙も止まらない。


■タイム
 帝王賞がレコード決着、カネヒキリ自身も従来のレコードを更新していたということで、そのタイムってやつでドバイワールドカップの走りがどんなもんだったかを考察してみる。

 ドバイワールドカップではこちらにあるように先頭から約10馬身差でのゴール。それで勝ちタイムが2:01.32ということだから、カネヒキリは2:02.9前後が走破タイム。帝王賞では2:02.3が走破タイムとなっている。

 日本のダートとアメリカやドバイのダートを比較すると、日本のダートの方が深くパワーが必要とされ、タイムが出にくいというのが一般的に言われること。ドバイと日本ではタイムの計測法も違うだろうから一概には言えないけども、補正をかけるとするなら ドバイのタイム+α=日本のタイム(α≧0) となるだろう。

 そうするとドバイワールドカップで2:02.9、帝王賞で2:02.3のタイムで走ったことから、カネヒキリはドバイワールドカップで力を出し切れなかったというファンにとって好都合な結論が導かれるわけだ。

 いや、いくらダートと言ってもこの距離になればペース云々の問題も出てくるんで、これだけで語るのが乱暴だってのは分かっているけど。それでも、スパイク鉄に戸惑っただとかパドックでの発汗が激しかっただとか言われていたように、力を出し切れていなかったと考える方が自然じゃないかな、と。

 まだ馬体重が増えたりしている馬。もっともっと大人になれるはず。


■手前の話 

★カネヒキリ“遠き1馬身”…帰国初戦で力示すも無念2着
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200606/ke2006062910.html

 「いいレースはできたけどね。あと1馬身が詰まらなかった。でも海外帰りですし、この時計で走って負けたわけですから」。惜しまれるのは最後の直線で右手前だったこと。「前に大井に来た時(JDD1着)も替えなかった」と唇を噛んだが、3着には6馬身差と力は示した。


 帝王賞はアジュディミツオーが展開に恵まれたとはいえ完璧なレースで勝利した。2着のカネヒキリも負けたとはいっても素晴らしいレースをしてくれたと思っていたのだが、どうやら直線で手前を替えてくれなかったというお話。

 手前を替えていたら勝てていたとは思わないものの、もう少し差を詰めていたのは確実。そう考えるとちょっと惜しいと思うと同時に、一抹の不安も浮上。JDDの時も替えなかったというのなら、それはもしかしたら明確な弱点としてカネヒキリが抱えてしまっているのかもしれないということ。

 他のレースでの情報はないのだが、カネヒキリの戦績振り返ってみると、重賞初挑戦となったユニコーンS以降では、JDDと帝王賞を除いてすべて左回りの競馬場ばかり走っているのだ。左回りならば直線で右手前になるため、ユニコーンS以降はすべて直線を右手前で走っているということになる。

 もしかしたら、右手前で走る方が得意ということが今まで偶然顕在化しなかっただけで、実は左回りが得意で右回りはあまり得意ではない可能性があるというわけだ。

 ま、だからって中央のダートG1はどちらも左回りだし、海外遠征をしてもダートのレースを選ぶ限りはほぼ左回りのコースのみとなるので、さほど気にするような問題でもないのだが。改めて今後も地方ではアジュディミツオーに手を焼かされそうだな、と。


■札幌記念
 なんか次走は札幌記念に向かうという話が浮上しているようだが。個人的には芝挑戦は待ってましたというところで、またその選択としてもかなりいいんじゃないかと思っている。

 第一に洋芝である札幌の芝ということで、超高速馬場の中央開催を使うよりもずっと合うんじゃないかなということ。次に、レースのレベルを考えても、かつてアドマイヤドンが芝挑戦をした時のように、相手が強すぎて芝でどんなもんなのかまったく分かりませんなんてことがなさそうということ。

 そして、もともと秋初戦でどこを使うのかというのは難しいテーマだっただけに、今年から定量戦G2となった札幌記念というのはピッタリなわけだ。ダートで下手なレースに使うと斤量を背負わされるだけだし、このタイミングで芝挑戦ができるというのは理想的。どうにも通用しないようならば大人しくダートへ戻ればいいし、もし勝っちゃったりしたら、メンバーが揃わないことが決定的となっている天皇賞に向かうという選択肢も生まれる。

 そう考えると、もうこのレース以外考えられないというくらいに適当なレースなのが札幌記念。ただ、さっき書いたように左回り専用機の可能性があるので、右回りを理由に負けたとしても『芝が合わなかった』と言われそうというのが唯一の不安点。

 これ以外だと秋初戦は南部杯に使うくらいしかないような気がするもんなぁ。それで芝挑戦が天皇賞、と。


■フジキセキ通信:6月30日号
 今週最大の注目は土曜日函館10R大森浜特別に出走するフィールドベアー。粒揃いの3歳世代の中で、故障もなくコンスタントに使われている1頭で、秋に向けての主力候補として期待しているのだが、追い込み脚質のせいもあってか惜しいところで勝ちきれないレースが続いている。一度勝てばトントンと夏の間に重賞挑戦なんて夢も見れそうなので、そろそろ勝ってほしいところ。実力的には充分足りているはず。

 確勝級としてラズベリータイムが日曜の未勝利戦に登場。そろそろ突破してくれるんじゃないかと。また、降級即勝ち上がりを決めたナリタプレリュードが1000万下に戻り、函館最終恵山特別に姿を現す。ダート1700mはピタリの条件、前々走ではこのクラスでタイム差なしの2着もあるし、こちらも勝利を期待したい。

 日曜の函館SSにもちゃんと1頭ビーナスラインを送り込む。1000万下は連勝で卒業、準オープンでも1200mで2度の3着となかなかの実力を持っているのだが。正直重賞でどうかと言われればまだちょっと厳しい感じがある。一度くらい重賞の速さを味わっておくのも悪くないかもしれないので、胸を借りる気持ちで思い切ってぶつかってほしいところ。

 あとはデビュー戦を迎える2歳馬が1頭。兄に北海道スプリントC勝ち馬ハリーズコメットがいるシャルロットノアルが登場。2歳戦での勝ち上がりが増えるとこちらも嬉しいので期待。
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■リラ
 ダイタクリーヴァの長女ことリラちゃんが、土曜日福島1R1200mで早くも2戦目を迎える。初戦はなかなかのスピードを見せて、見事掲示板入りしたのだが、果たして今回はどうなることか。できることならば着順を上げてほしいものだが。

 この辺りでなんとか勝ち負けにもという動きを見せておかないと、いったいどんな使われ方をするやらわからないので。せっかくこんなに素敵な名前をいただいたのだから、中央で輝いてほしいところ。そしてできれば桜花賞、とか。


■新規登録
 ダイタクリーヴァ産駒を勧めるの会 でも推薦したオグリピンキー04が遂に登録されたのだが……。

ガッツマン 牡馬 鹿毛 2004年4月29日生
 父:ダイタクリーヴァ
 母:オグリピンキー(母父:トニービン)
 厩舎:寺地隆(兵庫)
 馬主:原剛
 生産者:稲葉牧場


 ちょっと待て、ガッツマンて何よ、ガッツマンて。地方行きとなったのは残念だがまあ納得ではあるけども、こんな名前は聞いてない。聞いてないというか、なんつーか、もう、哀しい。

 ま、なんとかメチャクチャいいように解釈しようとすれば、お祖母ちゃんのお兄ちゃんの牧場名ハツラツからの連想かもしれない。つまりだ、そのお祖母ちゃんのお兄ちゃんを彷彿とさせるような牧場時代を過ごしてきて、動きも素晴らしい期待の馬なのかも知れないし。うん、目指せお祖母ちゃんのお兄ちゃん。
■帝王賞
 地方、特に大井競馬場では敵なしの地方最強馬アジュディミツオーと、中央では敵なしの中央最強馬カネヒキリの1戦。最強馬2頭が出走した帝王賞は、最強馬2頭のみにが突き抜けた強さを見せ付けた素晴らしいレースとなった。

 結論から言ってしまえば今回はアジュディミツオーの完勝。スタートから先手を奪い、そのまま馬体を並べることも許さないままゴールまで押し切った。一方のカネヒキリは好スタートもあっていつもよりも前目につけてのレース運び。向こう正面で早々と2番手に浮上してからはアジュディミツオーを交わすタイミングを計るのみとなったが、3角から差を詰めたものの直線向いた段階で並びかけるまでには至らず、そのままゴールまで1馬身差を詰められずに完敗だった。

 タイムは2:01.1のレコード。今日は雨は降らずパサパサのダートだったにもかかわらずレコード決着なのだから、いかにレベルの高いレースだったかが窺い知れる。3着のサイレントディールはそこから6馬身後方、実力がなければこの時計での走破はできない。


■アジュディミツオー
 やはりこの馬にとって大井競馬場、そして2000mはピタリの条件なのだろう。自らが作り出したペースで、そのままゴールまで1馬身以内に詰め寄らせることもない勝利というのは、正直想像を超えたレースぶりだった。こんなレースを見せられてしまっては、極端な出遅れや衰えがない限りは、この条件でアジュディミツオーが負ける姿は想像できない。先日の宝塚記念のディープインパクトよりも危なげない勝利だった。

 5歳春の絶頂期。アブクマポーロ・メイセイオペラなどの中央地方交流幕開け後の地方最強馬と呼んでも差し支えないだろう。今年はこのまま無敗で駆け抜けるかもしれない。ただ、一応カネヒキリ側に不安要素があった1戦だったので、これで現役ダート最強馬宣言とはいかないだろうが。

 あとは中央でのレースでどれだけ結果が残せるかという一点だろう。陣営に海外遠征の意思があるのか分からないが、アメリカでもBCクラシック以外のレースならば勝ち目はあるんじゃないかと思わせる強さだったので、来春のドバイワールドカップへの再挑戦を含めて今後に期待したい。


■カネヒキリ
 好スタートから前目のレース。正直3角では勝ったかと思ったが、直線向いた段階でアジュディミツオーの手綱が動いていなかったのでは完敗と言うほかない。今回は何度やっても勝てなかっただろう。しかし、帰国初戦かつ相手の得意条件だったことを考えれば、実力的に負けていると決め付けるのは早すぎる。もう少しちゃんとした臨戦過程を踏んでいれば、この条件でももっと接近したレースになる予感はあった。

 ただ、フェブラリーSでの圧勝劇を見ても、この馬にとっての適正距離はマイル近辺。2000mでは今後もアジュディミツオーに手を焼かされることは容易に想像できる。ただ、マイルならばフィフティーワナーなどの新鋭も相手にしない能力を持っているのは間違いない。2000mならば現役最強クラスの1頭、マイルならば歴代でも最強クラスというのが正しい評価か。

 この敗戦で芝挑戦を諦めたり、海外遠征を諦めたりということがあったらもったいなさすぎる、とだけ。まだまだ4歳春。これからもっと強くなる。来年春のドバイでは2000m克服しての戴冠という目標も夢で終わらせてほしくない。

カネヒキリ 牡馬 2002年2月26日生
 13戦[8-1-0-4](地方2戦[2-0-0-0]・海外1戦[0-0-0-1])
 1着:JCダートG1フェブラリーSG1ジャパンダートダービーG1
    ダービーGPG1・ユニコーンSG3
 2着:武蔵野SG3
 3着:なし


 勝っても勝っても人気にならない、勝っても勝っても信用されない悲運の現役ダート最強馬。そんなカネヒキリが前走初めてダートで連を外したのだが、なんと今回は前日オッズとはいえ1.1倍という圧倒的な支持を受けている模様。ちょい不思議な現象にも思えるが。

 今回は遠征帰り初戦、相手はこの条件で手がつけられないアジュディミツオー、自身の距離適性はマイル辺りっぽいこと、もろもろ考えてもちょっと手を出しにくいところ。一応今回と同じ大井2000mは昨年のJDDで圧勝をしているものの、今回はちょっと相手が違う。疑ってかかるべきかと。

 しかし実力的には現役ダート馬の中では抜けた存在で、普通に力を発揮できるならば負けることも考えづらい。ただ、今回はこの馬を推す要素が少なすぎるというだけ。ファンとしては応援したいし勝ってほしいのだが。どこまでやれることやら。

 こちらの記事にもあるように、来年のドバイ再挑戦は決定済み。ここを無事に突破できれば、ドバイに向けての調教が進められることだろう。そしてその過程で芝にも挑戦するというのならば、こんなに楽しみなことはない。正直、今なら芝でも充分やれるんじゃないかと思っているし。

 妄想を膨らませれば、芝で結果を残してドバイに向かい今年以上の成績、そしてそのまま欧州転戦なんてことになったらもうどうしちゃいましょうか。サンデーサイレンスの直孫代表馬の座は当分揺らがないだろうし、妄想とか言いながらもホントは少しありえない話じゃないなんて考えたりしてる。

 しかし、今回ばかりは馬券的に推すことはできない。こればっかりはファンでもどうしようもない話だ。

アジュディミツオー 牡馬 2001年6月2日生
 18戦[9-2-2-4](地方14戦[9-2-2-1]・海外1戦[0-0-0-1])
 1着:東京大賞典G1(2回)川崎記念G1かしわ記念G1
 2着:JBCクラシックG1・日本テレビ盃G2
 3着:日本テレビ盃G2


 ダート戦線では間違いなく現役地方最強馬(コスモバルクのせいで回りくどい感溢れまくり)。先行するスピードと最後まで押し切るスタミナを兼備した強豪で、アブクマポーロ・メイセイオペラ辺りと比較していいクラスの名馬。

 中央でのレースでは未だ馬券圏内に入ったことがないのだが、地方での強さは成績からもハッキリ分かる。特に昨年秋以降では地方で無敗。シーキングザダイヤ・タイムパラドックスなどを相手にせず4連勝中。地方最大のレース東京大賞典は3歳時から連覇、強かった頃のアドマイヤドンを相手に3歳ながら3/4馬身差まで詰め寄るなど、特に大井2000mでは無類の強さを誇る。

 最大のライバルと見られるカネヒキリとは3度対戦して3敗だが、それはすべて中央のレース。条件的にもレース内容からも力を出し切ったとは思えないものばかりで、今回の条件では実力的にも引けを取らない。

 今回は有力馬の回避馬が続き、カネヒキリ以外には、さすがに終わったタイムパラドックス、いまさら何ができるサイレントディール、前走は驚いたけどもエイシンチャンプ、典型的G2までの馬マイネルボウノット程度がせいぜいのメンバー。ハナを主張しても叩いてこれるような存在も見当たらないし、自分のレースに集中できることだろう。カネヒキリを倒す最大のチャンス到来といったところ。

 馬券の話をすれば、ここでアジュディミツオーを頭に据えることができないなら、このレースには手を出すべきではないだろう。黙って見送るべき。3連単で2着にカネヒキリ、3着に地方勢という買い方が基本。
■新規登録馬
 netkeiba.comkeiba.go.jp のデータ検索で、父ダイタクリーヴァで検索かけて見つかったやつのみをピックアップしているわけなのだが。もっと早く正確な情報がある場所を知っている人いたら教えてください。

コアレスレーサー 牡馬 2004年4月12日生
 父:ダイタクリーヴァ
 母:ダイタクスペリア(母父:モガミ)
 厩舎:成島英春(美浦)
 馬主:小林昌志
 生産者:高橋幸男


ゴールドリーヴァ 牡馬 2004年4月13日生
 父:ダイタクリーヴァ
 母:イチグン(母父:ジャッジアンジェルーチ)
 厩舎:岩戸孝樹(美浦)
 馬主:伊藤元庸
 生産者:久米和夫


ダイタクタロウ 牡馬 2004年4月10日生
 父:ダイタクリーヴァ
 母:キョウエーフジエス(母父:パークリージェント)
 厩舎:佐藤雅彦(岩手)
 馬主:大塚恭太郎
 生産者:協栄組合


 ということで3頭の登録を確認。これで中央登録3頭、地方登録5頭となった。既デビューはまだリラの1頭のみながら、少しずつ態勢が整ってきた感。嬉しい限りだ。

 コアレスレーサーはまたしてもの小林昌志氏所有。2頭も面倒見てくれるなんて、ダイタクリーヴァを応援する者にとっては神様のような存在だ。血統的には兄にダイオライト記念に出走したことがあるダイタクリムジンがいる程度ながら、曾祖母まで遡ってもダイタク冠という生粋のダイタク血統だ。

 ゴールドリーヴァは叔父に札幌3歳S勝ち馬セイリューオーがいる良血(ダイタクリーヴァの繁殖の質からすれば)。父から受け継いだ栗毛の馬体が競馬場に登場する日が待ち遠しい。

 ダイタクタロウはもう名前からして地方所属といった感じだが。ダイタクは父の名前から冠名なのに受け継いじゃったっぽい模様。初の岩手所属馬ということで、東北にダイタクリーヴァ旋風を巻き起こしてほしいところだ。
■宝塚記念
 競馬に絶対はない。今まで世紀の番狂わせと言われるような結果を数多く見てきた。ましてやディープインパクトのような後方からレースを進めるようなタイプが絶対的な存在として君臨する場合、絶対と信じていたものが絶対ではなかったという現実が目の前で繰り広げられる確率は高くなるもの。

 そうは言っても、番狂わせが起きるにはあまりにも不確定要素が少なすぎる状況だった。唯一、馬場状態が悪くなったことのみが不確定要素として存在したものの、メンバー全体のバランスで考えた場合、対抗一番手だったリンカーンがまったく力を発揮できない馬場というのでは、ますます番狂わせは起きにくくなる。コスモバルクも足元を気にしていたようだし、結果的にディープインパクトはさほど渋った馬場を苦手としなかった(得意というわけではなさそうだったが)わけで、これではどう足掻いてもディープインパクトは負けようがない。

 展開的に不利がというのも、鞍上が力差があると感じて不利のないようにレースを進めて、周りも特に邪魔をしようということもないんじゃありえない話。せめて実力が接近した馬が何頭かいないことには、ディープインパクトも焦ってどうのだとか、展開の紛れでどうのだとかもない話。

 とまあそういうわけでディープインパクトが勝ちました。それ以外の何があるっていうんですかこのレースで。

 何の感慨もなくG1・5勝目。11戦10勝2着1回。相手がどうのではなく、これだけの結果を残してきたというのは事実であり、今回の4馬身差の勝利も圧勝と言われない辺りは恐ろしい話であり。間違いなく歴史的名馬による日本競馬の歴史的1ページが記されている最中にいるのだが。アホみたいに盛り上がれないことが非常に残念というかもったいないというか。


■ライバルの話
【仏GI】ハリケーンラン2度目の敗戦…サンクルー大賞典
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200606/ke2006062609.html


 ということで最大のライバルと見られたハリケーンランが負けちゃいました。プライドとかいう6歳牝馬相手に。ま、向こうはこういう前哨戦の負けはそんなに気にしないし。いや、気にするけど評価落ちなどに繋がったりがないということで。

 そのプライドってのはどんな馬なのかというと、昨年の香港CやチャンピオンSで2着してたりする。同じく昨年フォア賞で勝利した時には、その後にジャパンカップを勝つアルカセットやBCターフを勝つシロッコをまとめて破っていたりする。ま、弱い相手じゃないわけだ。

 そういえばドバイワールドカップを勝ったエレクトロキューショニストウィジャボードに負けてたりしたなぁ、と。去年の話になるけどもドバイシーマクラシックを勝ったハーツクライって馬は宝塚記念でスイープトウショウって牝馬に負けていたなぁ、と。

 ディープインパクトのライバルと目されている馬は軒並み牝馬に負けているという事実。これがレベルが低い相手ということになるのか、牝馬が勢いがある時代と見るべきか。

 個人的にはひいき目抜きにエルコンドルパサーの時の方が相手は怖かった感じではあるよなぁ、と。というか重馬場のモンジュー相手だもんなぁ、と。


■各新聞
【宝塚記念】いざ世界の舞台へ!ディープ泥だらけの圧勝
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200606/ke2006062601.html

インパクト5冠!凱旋門賞王手/宝塚記念
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20060626-51513.html

ディープ圧倒5冠!史上最速10億円馬
http://www.daily.co.jp/horse/2006/06/26/0000059227.shtml

ディープ雨中で飛んだ!いざ凱旋門賞…宝塚記念
http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20060626-OHT1T00087.htm

英雄5冠!次は世界王者だ?宝塚記念
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2006/06/26/01.html


 まあ各社色々とがんばっているけども。まず言いたいのがニッカンさんはディープインパクトのことをインパクトと呼ぶなということ。ね。それと凱旋門賞王手って、天皇賞を勝った時と今回とでどこが凱旋門賞勝利へ近づいたのか教えてくれってのを。

 あとサンスポさん。ことさら国際G1宝塚記念って強調しなくても。でもこれで世界に向かう前に一応国際G1馬という肩書きが得られたわけで。一応宝塚記念に出走する意味はあったんだねよかったね。

 んで各社触れているけどデイリーさんは見出しから史上最速10億円馬なんてミニニュースを前面に。宝塚記念出走の意味はそこにしかなかったと言わんばかりでなかなか好感。

 スポニチさんは勝手に次走を凱旋門賞に決めるなってくらいか。そんなにディープインパクトに負けてほしいのだろうか。

 報知さんはとても安定して無難な記事でした。逆に言えば最も読む価値が云々。

 いや、仕方ないと思いますよ。みんな無理して盛り上げている感あるし、とりあえず大きく扱う価値があるコンテンツなんだろうなぁと思いますし。誰が悪いってこともないと思いますよ。ただ私が不機嫌なだけですから。
■フジキセキ通信・6月25日号
 無難に日曜日は1勝。降級組の中でも確勝クラスと思われていたナリタシークレット

 直線では差し返すしぶといレースぶりでの勝利を掴んだナリタシークレット。ま、今日勝てなくとも次は勝てるだろうと思えるくらい、この条件では力上位。上の壁が突破できるかどうかが問題。

 期待のタガノエクリプスは古馬の壁に弾き返された形の大敗。地道に勝ち上がりを目指していくしかないのか。


■カネヒキリ
 帝王賞の枠順が発表に。5枠6番と内すぎもせず、外すぎもせず。力を出し切れるいい枠。間隔が開いたのも、今年初戦のフェブラリーSでの圧勝などからさほど問題とも思われず。海外遠征帰り初戦という影響もないだろう。

 問題となってきそうなのは、距離への対応力。昨年のJCダートでの接戦は、最後1Fで他の馬と脚色が同じになってしまったから。それが距離から来るものであれば、今回も少々苦戦を強いられるかもしれない。これがマイルならば、まったく問題なくここはクリアしてくれることだろう。

 相手関係よりも、自身との戦い。ダート路線は2000mが中心で、この距離をこなせないというのはちょっとした弱点にもなりかねないので、なんとかここで結果を残してほしい。
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